事件のノートは知っている

日の蔵通りの交通量事件18 ページ46

｢よし。じゃあアーヤのチームから。｣

翼がこっちを見てきた。私が言うってことだよね。

｢はい。今日、私が石川 千尋に接触しました。石川 千尋に悪意はなく、宗教を勧誘することによって催眠術にかかっているような状態から抜け出せるようです。それをやるために石川 千尋は夕立書店にいました。｣

｢よし。小塚、上杉。今ので薬わかるか？｣

｢うん。僕達はもう目星が着いてるよ。合ってるか確認するけど、上杉。あってるよね？｣

｢あぁ。あってる。｣

すごい……！小塚くんは理科、上杉くんは医療から攻めたんだよね。きっと。

｢じゃあお前、上杉！なんで会議に来ないんだ！｣

｢はぁ。まじでバカだな、お前。｣

あぁ。2人とも点火してしまった……。

｢んだと！バカ杉！！！｣

｢ﾁｯ……。俺は今入手方法を調べてんの、まじで頭悪ぃのかこいつ。｣

｢若武センセ。見逃してあげなよ。｣

ん？なんで見逃す、なんだ？

｢はぁ、ったくシャーないな。それで、俺たちは……黒木、言え。｣

｢了解。車に入ってる荷物は本が80冊、業務用のものが複数個、そして残りの空間に白い粉があった。おそらく、この粉を炊くか何かして、俺たちに吸い込ませたんだろう。｣

｢お、黒木、正解。俺達もそれが炊いて使用される所までわかった。｣

黒木くんと上杉くん、違う場所にいるのにまるでハイタッチしてるかのように視線を交わしてたんだ。
すっごく仲良いんだね。

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