事件のノートは知っている

集合！ ページ20

私が朝起きて、身支度してたら急に電話が来たんだ。
KZの集合かな？って思いながら電話に出た。

｢もしもし。立花です。｣

｢あ、アーヤ。元気にしてる？｣

｢うん！元気だよ。KZの集合？｣

｢そうみたい。若武、異様に舞い上がってたから、なにか大きな事件かも。｣

｢そうなんだ！ありがとう。集合はいつ？｣

｢えっと、、今日の秀明の帰りに若武の家だって。黒木がアーヤの家に電話かけてくれるって。｣

｢OK！ありがとう。｣

｢うん。じゃあね。｣

あっ！もうこんな時間……。学校行かなきゃ！！

｢行ってきます！｣

｢あっ、彩。今日の夜、みんなそれぞれに用事があって。奈子はそこら辺で夕飯買って食べるって。彩はどうする？｣

｢あっ、私今日塾の後に友達と用事あるから、その子たちと食べてくるよ。｣

｢そう。わかった。｣

ふふ。黒木くんに頼まなくて平気だ！


｢あっ、立花おはよう。｣

｢忍、おはよう。｣

学校の下駄箱で忍とあったんだけど……。なんか忍来るの早くない？

｢どうしたの。こんな早くに。｣

｢集合って聞いたから、気がはやっちゃったんだ。｣

｢そうなんだ。私も、一緒だよ｣

そんな会話をして、教室に入ったら、忍には人だかりができていた。

｢なぁなぁ忍。あのゲームの攻略教えてくれよ。｣

｢新作のゲームなんかしらね？今面白いの探してるんだ｣

さすが。私は、特に特出したものがないからなぁ。

そう思いながら席に着いて、本を読んでたんだ。

｢ねぇねぇ。立花さん！その本好きなの？？｣

｢あっ、石川さん。うん。この本好きなんだ。石川さんも好きなの？｣


｢うん！初めて絵無しで読んだ小説なんだ。すごく面白いし、感動するよね。｣

｢うん。わかる。私、何回読んでも感動するよ｣

｢ほんとだよね！あっ、そういえばさ駅前に新しい本屋さんできたらしいんだ。うちの友達に本好きあんまりいなくてさ。良かったら一緒に行かない？｣

｢うん！行きたいなぁ。いつ行こうか。｣

｢うーん。今週の土曜日でどう？｣

｢いいよ〜！まだ時間あるし、詳しいことは後で決めちゃおう。｣

｢うん！立花さん、LINEやってる？｣

｢ごめん、やってないんだ。スマホ持ってなくて。家の番号教えるから、そこにかけてもらってもいい？夜は塾があって、なかなか出れないけど。｣

｢いいよ。あっ、チャイムなっちゃった。この番号にかければいいんだよね？｣

｢うん！よろしくね｣

｢はーい！｣

わぁ！石川さんと話すの初めてなんだよね。

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