成長した貴方と (ページ5)

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サッカー部のエースくんページ5

サー、始まりました、地獄のケイドロ。
私、志野Aは運動神経ゼロ人間なので、結果にある意味期待しててくださいね。
まず一回目捕まりましたー。
始まってからなんと、5分！！微妙なタイムですね。
ちなみに私の最短記録は20秒です！ある意味すごいと思いません？
というわけで、今は牢屋にいます。
だーれか、助けてー！
おっ、来てくれたー！て須藤かよ！
須藤「ったく、捕まんの早すぎんだろっと！」
バチン
A「痛ってえ！須藤、後でシバく！」
須藤運動神経良すぎんだろ。ちょっとでもいいから分けろや。
それ以降は捕まらなかった。
私の神よけのおかげでな！
これが終わると、流石にもう終わった。
そして、終わりの礼をした後すぐに須藤の腕を強くシバいた。

それからはただただぼーっと過ごすのみだが、昼休み。
？？「よう、志野サン。」
本を読んでいると、突然男子が話しかけてきた。
私は男子に耐性があるほうなので、あまり驚きはしなかった。
A「なんでしょうか？」
？？「いや、サッカーの時のシュート、すごいなって思ったからさ。どっかのチームに入ってるの？」
ようやくその人物が同じクラスの槇野さんだと気づいた。
A「ううん、ただ私は蹴る力が強いだけだから。やっぱり、すごいのはあいつ、須藤だよ。」
槇野「ふーん、あと一つ聞いてもいい？」
すると、次の言葉で頭がフリーズした。
槇野「須藤とアンタ、付き合ってんの？」
は？須藤と私が？
A「ありえないよ。幼稚園からの幼馴染ってだけだし。」
そう返すと納得したようで、頷いた。
槇野「ねぇ、A。俺と友達になってくれる？」
A「うん、いいけど、、、なんで名前呼び？」
槇野「え？友達だしいいだろ。だからさ、俺のことも名前で呼んでよ。」
A「分かった。ええと、、零君？」
すると彼は一瞬固まって
槇野「うん、じゃあまたね。A。」
と去っていった。
耳が赤いのは気のせいかな、、、？

さてと、昼休みか。
Aのところでも行くか、ヒマだし。
やっぱ本読んでるのか。最近面白い本を見つけたからってすげえ喜んでたしな。
よしじゃあAを呼んで、
は？
誰だよあの男子。よーく見たら、サッカー部のエースのやつか。
なんでAに話しかけて、
そいつをじっと見ていると、その目からAに注がれている視線に熱いものを見た。
なるほどな、あいつはAが好きなのか。
俺はAが幸せならいいけど、

やっぱりAは
渡したくない。