借りの時間 ページ14
皆は1年間、
身に付けた暗殺技術と
山の知識を生かし教室に向かう。
その中綺命は……
クレイグ・ホウジョウと対峙していた。
「久しいな、クレイグ・ホウジョウ」
「はて、どこかで会ったかな?」
「ハッ忘れたのか?
数年前、海へと沈んだ治安の悪い島の悪ガキだ。」
「!……まさか、
小僧ではなく小娘だったとはな…
それで、小娘。
貴様は何をしに来た?
まさか、あんな島の敵討ちにでも来たのか?」
「……“あんな島”…ね、
生憎、俺は敵討ちに来たわけじゃない。
ただ、大事な師匠の元へ…」
グッと足に力を込めて、
拳を握る。
「行きたいだけだ!!」
ダッ
「(こいつは眼鏡を外すことで
戦闘のスイッチが入る、
眼鏡は外さねぇで終わらせる…!)」
彼が眼鏡に手をかけると同時に、
石を投げたり蹴りや拳を入れる。
「なっ!?
(こいつ、俺に戦いを
“始めさせない”気か!?)」
「!スキが出来てる、ぜ…!」
ドッ、と脇腹に蹴りを入れると、
ホウジョウは木にぶつかる。
「ガハッ」
「……」
綺命は息を整えて、
ホウジョウをガムテープで縛る。
「あの時の借りは返した、
これで何も未練はない。
眼鏡、ズレているぜ。」
ズイッと眼鏡を戻し、
巨大バリアのすぐ側に来た。
皆、無事集合し
バリアの中へと入る……
「音だけでも…
恐ろしい強敵達を仕留めたのが
わかりました。
成長しましたね、皆さん。」
「「「殺せんせー!!」」」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ