第七話 ページ10
あれからもう数年の月日が流れた。A達は小学校を卒業し、中学生へと上がった。
新しい中学生活。新しい制服。新しい友達…はできる気はしないが。まあ、その他もろもろ。
ついでに言えば、今年から一人暮らしを始めた。
これ以上お世話になるわけにもいかず、独り立ちしたのだ。もちろん、バイトもやるつもりで。
祖母には中学、高校までは流石に援助してはもらうのだが。
ーー何で。
「今年もAはトモダチ出来ないー」
「わー、かわいそうにー」
ヒソヒソと話しているつもりのようだが、Aにはそりゃあもうハッキリと聞こえていた。
(何でこいつ等いるの？)
引っ越した次の日には当たり前のようにここにいた。
そこら辺のマンションより防犯設備の良いマンションなのだか、案の定妖怪には無効のようだ。
学校へ行く前に、双子の頭に吸い込まれるようにげんこつをくらわし、頭にそれは大きなタンコブをつけて床にうつ伏せになって倒れている双子を「いい気味だ」と内心思いつつ、学校へと急ぐ。
『いってきます』
その言葉を忘れずに。
「「い…いってら、しゃいー」」
Aは気づかなかった。
微かに聞こえて来た言葉に笑みを浮かべていた事に。
何時もと変わらぬ日常。Aはその日を一日一日、噛みしめるように過ごしていく。
(そう言えば、座敷童が居なくなった家ってどうなるんだっけ)
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船長 - 更新楽しみにしてますね頑張ってください (2017年8月26日 8時) (
レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです！牛鬼さんさすがです (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
AndyJyuri(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。一つだけ、18話で「か、神々しい」とありますが、読み方は、こうごうしいです。w (2017年6月17日 23時) (レス) id: d783bc4e9d (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新できるだけ頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (2017年4月4日 20時) (レス) id: a61fc50fe1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください！ (2017年4月4日 19時) (レス) id: 68c28fd3de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗星 | 作成日時：2016年12月25日 14時
