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第四話 ページ6

次の日、何時ものように見送られて学校へ向かう。
何時ものように、リクオに会い、話し掛けられて。
何時ものように退屈な授業を受けて。

何時ものように下校時間になって。

何の変哲もない日常。


ーーああ、でも。しいて言うなら、




『リクオの元気が無いぐらい』




でも、あれは本人の問題だから気にする必要はないか。

Aは日直だった。仕事を終わらせ何時もより遅い時間に教室を出て目の前の綺麗な黄昏を眺めながら、校門へと早く足を進めた。




『ーーリクオ君』




もういるはずのないリクオが校門の前で壁に背を預け、もたれている体勢でどこか浮かない表情でAを見る。

正面に向き合い、リクオはただ一言。




「一緒に帰ろう」

『うん』




断る気も、断れる気もしなかった。肩を並べて帰るとき何も話さず、何も聞かなかった。ただ、沈黙がその場を支配した。


お互い無言の状態で、Aはただ黄昏の空を眺め、リクオはAの方をチラチラと見ていた。そんな視線を感じ取ったAは特に気にする素振りを見せず、話しかけてけるのを待っていた。

もうすぐで家に着くという所で、リクオは足を止めた。Aは不思議がって後ろを振り返った。




「Aちゃんは妖怪いると思う?いないと思う?」

『…いる。きっと。だって見たことあるから』



リクオは驚き、目を丸くさせていた。その様子にAは可笑しそうに笑った。




『生意気で、でも、憎めない子たちでね』




そう語るAはまるで自分の事のように楽しそうに笑みを浮かべている。

ーーどくん。

何故か高鳴る動悸が耳元で聞こえているように煩い。

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船長 - 更新楽しみにしてますね頑張ってください (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです!牛鬼さんさすがです (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
AndyJyuri(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。一つだけ、18話で「か、神々しい」とありますが、読み方は、こうごうしいです。w (2017年6月17日 23時) (レス) id: d783bc4e9d (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新できるだけ頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (2017年4月4日 20時) (レス) id: a61fc50fe1 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください! (2017年4月4日 19時) (レス) id: 68c28fd3de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彗星 | 作成日時:2016年12月25日 14時

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