第二十話 ページ26
「妖怪ク〜〜イズ第１７問」
(まだ、続くんだ)
またまだ続く妖怪クイズ。というより、終わりが見えてこないクイズ。最初は楽しかったが、長いことやると飽きてくる。
何日かぶりに清継達にあったAは当然のように心配された。リクオの時と同じように胸あたりが温かくなった。
(こーいうのも悪くないな)
清継に島、カナ、そしてゆら。それに今はいないがリクオ、夏実、紗織。おこがましいと思うが皆がいる場所がAにとっての居場所なのだと思えるようになってきた。
「どしたんやA何か楽しいことでもあったん？」
後ろの方で皆の様子を眺めていたAにゆらがいつの間にか当たり前のように隣にいて話しかけている。Aは内心驚きつつも表情には出さなかった。
暫し考え、ゆらをからかってみようという不思議な気持ちに駆られた。そして、
『…ゆらといると楽しいなって』
「な、なんや急に。なに小っ恥ずかしいこと言うてんや！」
瞬間、ゆらの頬がほんのりと桜色に染まる。
(もしかして…)
『照れてる？』
「照れてへんわ！！」
図星だ。即答で返ってきた返事。可愛いなぁと思うAの口角が無意識に緩やかに弧を描く。
「何笑おうとんや！！」
「それにしても、花開院さんと一之瀬さんはいつの間に仲良くなったんだろねぇ」
思わず呟く。羨ましそうな清継の表情。その目はAとゆらのやり取りを捉えていた。
(……A)
ギュッと手を握る力が増す。楽しそうに笑うAを見るカナは何とも言えない複雑そうな表情を浮かべていた。
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船長 - 更新楽しみにしてますね頑張ってください (2017年8月26日 8時) (
レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです！牛鬼さんさすがです (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
AndyJyuri(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。一つだけ、18話で「か、神々しい」とありますが、読み方は、こうごうしいです。w (2017年6月17日 23時) (レス) id: d783bc4e9d (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新できるだけ頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (2017年4月4日 20時) (レス) id: a61fc50fe1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください！ (2017年4月4日 19時) (レス) id: 68c28fd3de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗星 | 作成日時：2016年12月25日 14時
