第十五話 ページ19
朝のHRの時間、Aは担任のつまらない話を右から左に聞き流しつつ、机に突っ伏していた。
Aは寝ているわけではなく、頭の中は転校生の事でいっぱいだった。
何度教師に怒られ様がへこたれないA。逆に教師が呆れて何も言えなくなるのだ。
(気になる)
「今度こそは!!今度こそはたどりつく!!」
休み時間、転校生を見に隣のクラスに行けば早々に聞こえてくる清継の妖怪に対する執着や発見できない悔しさを含んだ大声。
(見つからないようにしよう)
そっとドアから覗き見る。
そこには清継、島、鳥居、巻の四人のグループに、他の生徒達が物珍しく転校生を取り囲み、質問攻めにしているグループ。
「あれAちゃん?そこで何してるの?」
『リクオ君にカナちゃん。ちょうど良いところに転校生を見に来たんだけど、清継君がまたな何か企んでるらしいから見てたの』
偶然出くわしたリクオとカナもAと同じように教室の中を覗く。
「町内の怪奇蒐集マニアの友人から買いつけた「呪いの人形と日記」がある!!あれを使って!!必ずや自論を証明してみせる!!」
あからさまに嫌そうな表情を浮かべる二人。
しかし、清継の話が転校生の興味を惹いたようで、転校生も「清十字怪奇探偵団」といつの間にか団体がしたそれに加わり、なんやかんやあって清継の家に集合となった。
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船長 - 更新楽しみにしてますね頑張ってください (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです!牛鬼さんさすがです (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
AndyJyuri(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。一つだけ、18話で「か、神々しい」とありますが、読み方は、こうごうしいです。w (2017年6月17日 23時) (レス) id: d783bc4e9d (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新できるだけ頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (2017年4月4日 20時) (レス) id: a61fc50fe1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください! (2017年4月4日 19時) (レス) id: 68c28fd3de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彗星 | 作成日時:2016年12月25日 14時