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第十二話 ページ16

昨日、リクオの苦悩を知らないAはカナを家に送り、ぐっすりと眠った。

次の日、目を覚ますとまず思い出すのは旧校舎のこと。


(リクオ君あの後どうなったんだろう)


カナは連れて帰ったが端の方には清継達がいたはずだ。女の自分では気絶したあの二人を運べまいと判断して置いて帰ったのだが。まぁ、大丈夫だろう。
なんせ妖怪の二人もいたのだから。とは言ってもそんな事は理由にならないのが。









『出逢いとは唐突だ』




何故Aが突然そんな事を言い出したかと言うとそれは学校が終わり、バイトへ行こうと近道の路地裏を歩いていた時に起こったのだった。




『ーー?』




丸い物体を見つけ、近づいてみればそれが一体何なのかハッキリと分かった。




『猫?…違う妖怪?うーん微妙』




怪我をしているのだろうか、体を丸めて蹲っている。声をかけても反応はない。弱っている分、妖気が感じ取りにくい。たぶん、妖怪のはず。

こういう時は獣医に見せれば良いのだろうが相手は妖怪。無意味だろう。

となれば必然、見つけたAには見捨てるか、保護する。このどちらかの選択があった。

Aはそっと、猫と思しき妖怪を優しく抱く。


(今日のバイトは休もう)


バイト先へ休むことを早速連絡すると来た道を戻った。

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船長 - 更新楽しみにしてますね頑張ってください (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです!牛鬼さんさすがです (2017年8月26日 8時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
AndyJyuri(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。一つだけ、18話で「か、神々しい」とありますが、読み方は、こうごうしいです。w (2017年6月17日 23時) (レス) id: d783bc4e9d (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新できるだけ頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (2017年4月4日 20時) (レス) id: a61fc50fe1 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください! (2017年4月4日 19時) (レス) id: 68c28fd3de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彗星 | 作成日時:2016年12月25日 14時

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