【◇】御幸の妹は恋をしたそうで

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｢……で、いつ知り合ったんだ？｣



｢１週間前まで、私入院したでしょ？｣



｢……ああ｣



｢一年前の春｢御幸、その子誰?｣｣



｢着替えもしねぇで彼女とお喋りかぁ？｣



急に話しかけられ、私は言葉を遮られた。



｢……純さん、亮さん。ちわっす。彼女じゃないですよ、昨日話した妹です｣



あ、少し拗ねてる。



｢ああ、昨日の｣



｢しっかし似てねぇな〜。本当に妹かぁ？｣



｢はは、よく言われます｣



｢ふふっ、本当に妹ですよ。
初めまして、御幸Aです。一也とややこしくなるので、Aでいいですよ。
よろしくお願いします｣



｢小湊亮介。ポジションはセカンド。よろしく。Aで呼ぶね。俺の呼び方も何でもいいから｣



｢伊佐敷純だ。ポジションはセンター。俺もAで呼ばせて貰うわ。俺のことも好きに呼んでいいぜ｣



｢じゃあ、亮さん純さんでいいですか？一也もそう呼んでいるので｣




｢いいよ｣ ｢いいぜ｣



｢……で、御幸はまだ着替えないの？もう始まるんじゃない？｣



｢そうっすね、着替えて来ます。A、さっきの話は後で聞かせろよ？｣



｢わかった。ほらもう始まっちゃうから、早く行っておいで｣



亮さんと純さんの登場で、私との時間を邪魔されて
少しムスッとした一也を宥めて着替えに行かせる。



走り去った一也を見て変わらないなと苦笑してしまう。

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