【おそ松さん】お前が欲しい【マフィア松】 (ページ46)

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Family４６ページ46

一松side

色々聞かれるってことだよな、会いたがってるってことは……。

下手な答えは出せない、みんなの足を引っ張らないようにしないと。

「では、別室にご案内いたしますので」

チョロ松兄さんについて行き、病室を出た。

外には大柄な男が立ってた。

こいつがターゲットの側近か。

殺ろうと思えばできるけど……今はその時じゃない、みたいだね。

「そちらが患者さんですか？」

側近が話しかけてきた、僕は黙ってる方がいいか。

ギュッとチョロ松兄さんの白衣を掴んで、後ろに隠れた。

「ええ、少々精神的に問題がありますが……慣れたり信頼すると、懐いてくれますよ」

笑顔で作り話を進めるチョロ松兄さん。

さすが……。

その時、カラ松兄さんとAが通りかかった。

カラ松兄さんは、名医としてのチョロ松兄さんと患者としての僕に会釈をした。

次いで僕らも会釈を交わし、Aが僕に近付く。

「あら、山野さんこれからどちらへ？」

あ、因みに僕の名前……今だけ山野みちるになってる。

Aも潜入とか得意なのかな、不自然じゃないし……。

どこにでも居る、優しそうな看護師さんって感じ。

「ええ、彼はこれから僕とお散歩にでもと思いまして」

チョロ松兄さんはサラリと受け答えをする。

「そうでしたか。では山野さん、昼食時にはお戻りくださいね」

「はい……」

軽く接触して、向こうは状況判断できただろうか。

僕がこれからターゲットの元へ向かうことを……。