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『はぁ、はぁ、はいっ………ひゃぁ!』


そうこうしているうちに犯人が追い付いたのかAのすぐそばの岩に弾が当たった


昴「チッ、もう追い付いてきたのか……とにかく登り切って岩陰に隠れるんだ、急げ!」


昴が走り出したのを見てAも走り始める

そのまま登り切って昴は右、Aは左の岩陰に身を隠した

遅れて犯人らしき足音を捉えた昴は、余裕の笑みを浮かべながら満月をバックに頂上に作られた小さな丘のような場所に立った


『昴さんっ……!?』


昴「ここの夜はclosedで誰もいないんですよ、だから、姿を見せても大丈夫です」


そう犯人に向かって喋りかけるが一向に姿を現そうとしない


昴「ずいぶん用心深いんですね……でももう隠れたって無駄ですよ、奈良沢刑事の最後のメッセージの本当の意味がわかりました…彼が死に際に左胸を掴んだのは警察手帳を示したわけではありません、[心]を指したんだ、診療科の文字の一つの[心]をね……そうだろ……風戸京介先生」


『えっ……昴さん……何を言って……』


Aは昴の言葉が信じられなかったため自分でも確かめようとチラッと顔出して見ると


『……っ、嘘……!?』


しかしそこから現れたのは昴の言った通り、暗視スコープをつけた風戸京介本人が出てきた


風戸「……いつ、犯人が私だと分かった」


昴「最初におや?っと思ったのは電話のことを思い出した時だ、右利きの人間はまず左でボタンを押さない……そうあなたの利き腕は私と同じ左利きだったんです」


風戸「なるほど、そいつは迂闊だった」


昴「7年前貴方は東都大学付属病院で若手No.1の外科医として活躍していました……ところがある時、貴方と仁野さんが共同で出頭した手術で仁野さんは誤って貴方の左手首をメスで切ってしまった……その事故で黄金の左手と言われた貴方の腕は落ちてしまう、プライドの高い貴方は、メスを捨て外科から診療科へ転校することにしたんです、以来これもプライドのためか左手を封じ、右利きとして過ごしてきたんだすよね?」


風戸「その通りだ、まさか電話のボタンを押しただけで気付かれるとは思わなかったよ」


昴「心療科医師として米花薬師野病院に移った貴方に、一年前仁野さんとの間に何かがあった」

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あお - コナンと昴のみ見ていたとある奈良沢刑事の胸元を握るシーンですが、昴さんは夢主と一緒にいたので見ていないのでは?蘭から連絡があって、夢主と共に警察へ向かったので、その現場にはいなかったですよね。 (2023年4月5日 8時) (レス) @page40 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - Sorimachiさん» もし私が、夢主と赤井さんオチの作品を書いてもいいですか? (2020年2月9日 18時) (レス) id: 2bae86055e (このIDを非表示/違反報告)
- 劇場版シリーズを、松田陣平バージョンで書いてほしいです。 (2020年1月9日 19時) (レス) id: e5eb59dabf (このIDを非表示/違反報告)
松田聖子松田聖子(プロフ) - 赤井さんの業火の向日葵作ってくれませんか。なんか見たくなっちゃってお願いします。 (2018年7月15日 9時) (レス) id: f13688097c (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi - Rye?Bourbonさん» 私も自分で書きながら楽しんでます!笑これからも更新頑張ります! (2017年10月2日 22時) (レス) id: 98b9629071 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sorimachi | 作成日時:2017年9月23日 18時

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