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許嫁28 ページ30

全力疾走で来たのは人通りが少ない公園。

「はぁ、はぁ…」

「大丈夫か?」

流石ライブは体力勝負のアイドル。

演劇科とは体力が違うね。

ってそうじゃない!

「なんであんなところにいたの?」

「いや、お前を待ってたんだが…」

「いや、色々立場を考えてもらったほうが…」

そう言うと「それもそうだな、すまない」と素直に謝る北斗くん。

「それであそこで私を待っていた理由は?」

「うむ、あの時の許嫁の件の俺の気持ちがはっきりとした」

それから話してくれた。

「あの最終公演のチケットを受け取ったときから心に引っ掛かりを感じた」

引っ掛かり?

「なんだが心がザワザワして…その時はまだ気のせいと思っていた」

そして一度顔を伏せて深呼吸をして顔を上げた時には真剣な顔をしていた。

「あの時「私も、貴方のことが好きです」と聴いた瞬間とてつもなく嫌な感覚が湧いた」

それって…。

「嫉妬…ってこと?」

「…多分俺は気づかないうちにお前に惹かれていたんだな」

そう言うと北斗くんは言ってくれた。

「俺もお前が好きだ、許嫁だからではない、お前だから好きになったんだ」

「…………」

「返事を聴かせてくれ」

「………うっ…」

私は顔を手で覆った。

「!す、すまない…泣かせるつもりは…!」

「ち、違うの…、ありがとう…すごく嬉しい」

私は涙を拭って笑顔を見せる。

「私も…貴方が好き」

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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年5月27日 17時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歌菜子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月12日 21時

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