【あんスタ】許嫁は黒髪王子！？【氷鷹北斗】 (ページ12)

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許嫁11 ページ12

帰ってから少しファンの話を聴いた。

「…で下校中にあの状況になってサインが欲しいと言われてな」

「そうなんだ」

「あとはおばあちゃんが売り込んでくれてご老人の方にも取り囲まれることがある」

ファン層が偏っているのは朱那の予想通りだったらしい。

ところでひとつ疑問に思ってるんだけど…。

「すまない、これは次何を入れればいいんだ？」

「あぁ次はしらたき」

なんで一緒に食事の準備してるんだろう。

ちなみにメニューは魚と肉じゃがとみそ汁とご飯と和食だ。

えーと、食事の準備するって言ったら私一人にさせるのも悪いからって手伝ってくれたんだっけ？

うん、思い出せてよかった。

そうだ、今日のこと一応言っておこう。

「そういえば私の友達がチケット人数分取れたらしくて、ライブ行くことになったの」

「そうか」

あんまり動揺しないんだなぁ。

いや動揺もなにもアイドルだし、するわけもないよね。

「友也もいるしどんな活躍してるのか見るのもいい機会かなって思っててね」

「友也も友也なりに頑張っているからな、大丈夫だと思うぞ」

うん、そうかもしれない。

「そういえばその友達も好きなユニットがいるのか？」

「ユニットっていうか…人かなぁ、月永さんと守沢さんと大神くんと神崎くん」

「なるほど…」

応援の言葉くらいは言ったほうがいいよね？

「あの、ライブ…頑張って」

「…あぁ」

笑顔で答える北斗くんに私の胸はトクンと鳴った。