◆Floyd ページ20
【トドメノキス】
[ フロイド × 色欲姫 ]
「もう無理。疲れてうごけない…」
客足が引いてやっとの事で閉店した店の中。まだ片付けが残っているがモストロ・ラウンジのソファーに横になる。昨日から始めたサービスのせいか、いつもに増して客が増えてしまった事に少し後悔する。ジェイドが臨時で休んでいたせいでもあるだろう。兎に角今日は疲れてしまったのだ。
「なぁに、A。もう疲れちゃったの?」
「もう一歩も動けないから、フロイド後おねがーい」
「えぇ?それってぇ、『トドメ』刺していいってこと?」
やけにウキウキと答えるフロイドは箒を持ったままじりじりと追い詰めるように攻め寄る。
「なんのトドメよ!」
「あれ?A動けないって言ったじゃん。大人しくしてろよ」
フロイドのたまに出る低い声に今は嫌でも反応してしまう。あー、このまま近づかれたら私死ぬんじゃないかな!?
「フロイド、まっ、」
「アハッ、待ったなーい」
起き上がって阻止しようと考えたが時すでに遅し。覆い被さったウツボは薄く笑いながら無言で距離を詰めてくる。
尖った歯が当たるようなキスこのままでは骨を抜かれてしまいそうだ。
「アハハッ、いい気味」
「嫌いになるわよ!」
「…へえ?まだ嫌いじゃなかったんだぁ」
なら。もっと落ちても大丈夫。なんて意味の分からないことを言いながらさらに唇を重ねた。
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