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結局あの後放送もすることなく、眠りについて朝になった。あー……、むり。もう朝から絶望。凄く朝日が綺麗な日だけどもう絶望。
大学生の頃の一人暮らしの時は一体どんな暮らしをしていたのか不思議になる。ええ、もうオレこれから一生一人暮らしとか無理。彼女好き、A帰ってきてぇ……。
なんて弱音を心の中で吐きながら毎度恒例となってる朝のおはようツイートをしようとした時、ベッドの隣が沈んでいることに気がついた。
「えっ……」
Aが居るんだけど…。
え?幻覚?
……あ、柔らかい。本物だ。
まるで初めて人間を見た時の反応をしてしまったが、無理もない。帰ってくるのは早くても今日の夜だと言っていたのに。
「A、A。……起きなよ」
「……んん?…あ、おはよぅ、うらたん」
「おはよう、お前まだ旅行中じゃ……」
「うーん」
ダメだ。まだ脳が起きてない彼女に今何を言っても満足な返事が帰ってくることはない。とりあえず、彼女が目を覚ますまでオレも冷静さを取り戻すが、ヤバい!顔がニヤける…!嬉しくて、ニヤける……!!
「で、なんで早くに帰ってきたの?」
「……えへへ。うらたんと一緒じゃない旅行つまんなくって仮病使って帰ってきちゃった」
目を覚ました彼女とリビングに行き、訳を聞き出せばそんな返答が返ってきたのだが正直喜んでいいものか分からない。会社の付き合いで言った旅行なわけで、こんな一個人の意見が通用してもいいものなのだろうか。いや、オレとしては凄く凄く嬉しいのだが……!
「それに…、あたしうらたんがライブで家に居ない時寂しいなーっていっつも思ってるから、うらたんももしかしたら一緒だったりしないかな?って」
ライブは仕方ないけど、会社の旅行くらいいくら蹴ったって痛くも痒くもないから。なんて笑う彼女を咄嗟に抱きしめる。
情けない。これじゃあ、犬や猫の動物の方が上手に待てが出来る賢い奴らじゃないか。それに、オレが居ない時、そんなこと思ってたなんて知らなかった。
「……まあ、寂しかったりした」
「でしょー?」
────────────
何度もかかってくるうらたんからの電話とは別にさかたんから送られてきたうらたんの様子が見てられなくて、飛んで帰ってきたなんて、格好つけたうらたんには秘密。
「うらたんもまだまだだね」
「舐めてんの?」
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こんぺいとう。(プロフ) - ☆Mercury☆さん» ありがとうございます!私、ついに師匠になったのですね!!分かりました!頑張ります!! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
☆Mercury☆(プロフ) - ふえー!!めっちゃ楽しみにしてました!!新しい彼女ちゃんたちが....!!一生ついていきます。師匠!! (2020年2月29日 13時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 初コメ失礼いたします、ずっと前からこの小説を読ませていただいて本当に感動しています!語彙が豊富だし、こんぺいとう。の名前の通りいろんな色のお話楽しみにみています。夢への努力と小説更新大変かもしれませんがずっと待ってます!! (2019年10月26日 20時) (レス) id: b53af4e032 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - よ、よかったぁ〜!ライブの小説が丁度あがっていたからもしかしたら...。と思いまして( ;∀;)ごめんなさい。福岡でしたか!私は北海道でした!弟さんも良かったですね!! (2019年9月25日 20時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - Mercuryさん» あ!いえ!全然大丈夫ですよ!福岡に参戦してました^^* とても楽しめましたよ◎末っ子くんもますますファンになっていました^^* (2019年9月25日 19時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
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