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「はぁ?」
とりあえず、話を整理しようと今思っていることを事細かく彼女に説明を入れて、確認すれば思っていたよりも低い声の第一声が聞こえた。
ちょ、怒らんといて。
美女が怒ったら普通の人より怖いんやから。
呆れた。とでも言うように足を組み直した彼女が睨みながら問いかける。
「あの子が本当に浮気なんてすると思ってるの?」
「…いえ。全く……」
「元も取れてない薄っぺらい情報だけで流されてどうするの?少し失望したわ」
「……」
何も言えません。
……確かに、彼女を信じきれなかったおれが悪いけど、正直言ってAさんには関係の無いことだ…。
「…反省してます」
「あ。ごめんなさい、私も少しムキになり過ぎたわ」
「……あの、なんでそんなに」
なんでそんなにムキになってまで怒ってくれるのか。彼女にとってメリットなんてないだろうに。
「賭けをしてるの」
「…かけ?」
「そう。あの子とあなたが幸せになる賭けよ」
「はあ……」
一体、いつ、誰とやってるというのだ。
これがしまくんやったら怒鳴り散らかすぞ。
「安心して。一人でやっているから」
「?ますます分からないのですが…」
「ふふっ。私はね確実に勝てる賭けしかしないのよ」
「はあ…、」
「……二人には絶対に幸せになってほしいって賭けに出てるのよ?」
頭のいいセンラさんならもう分かるでしょ?なんて言ってゆっくり瞳を瞑る。つまりは、幸せになるのが確実であるからで…、Aさんなりに応援していたんだと思う。
「あの子を幸せに出来るのはあなたなんだから、あなたの方から裏切らないでちょうだい」
期待も、信頼もよ。
と強く重い言葉を貰い反省する。どうしよう、おれの早とちりで産んだ事態がこれほどまで大きくなってしまうとは…。
「お迎えが来たみたいよ」と、呟いた彼女の後に「センラ!」と今朝ぶりのAの声を聞く。
「……二人で何してるんですか、」
「あら?センラさんから誘って下さったのよ?ふふっ、早めのディナー」
「!?」
この人賭けにも悪戯にも全力で勝負しやがる……!!
ちょっと信じたおれが馬鹿だった…!!
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こんぺいとう。(プロフ) - Mercuryさん» ツイキャスしてますよ!是非是非。お話致しましょう!メッセージ良かったです!私の方こそ、すみません。よろしくお願いします。 ワールドドミネーションは読みにくくないかな?と不安だったので、良かったです!安心しました! (2019年6月30日 23時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - えっ!ツイキャスやっているんですか!!もう見ます。はい、決めました。ワールドドミネーションすごいです。あんな発想私にはできないですよ!尊敬です!メッセージちゃんと来ました。本当にすみません。その代わり、自信作が作れるように頑張りますね! (2019年6月30日 23時) (レス) id: 446894a455 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - そうっすねぇ。戦闘シーンを見たいっていうのと、ほのぼのとした日常とか稽古シーン見たいと言っていました!! (2019年6月9日 19時) (レス) id: 446894a455 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - Mercuryさん» お姉様から!かしこまりました……!もしかしたらvol.12の方で載せるかもしれません。シチュエーションなどのご希望はありますか?? (2019年6月9日 9時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - こんぺいとうさん!姉からのリクエストいいですか?内容は、うりゃしまさゃかたせんほ刀剣女子がみたいとのことです。いいでしょうか? (2019年6月9日 9時) (レス) id: 446894a455 (このIDを非表示/違反報告)
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