【あんスタ】願い一片、桜の花【瀬名泉】 (ページ7)

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願いを七つページ7

Aside

朝、また神社でお願い事をしている泉。
私も桜の木を見て時間をつぶす。

『……』

昨日の泉の言葉「ずっと傍にいるから」
まるでどこかで、前にあったことがあるかのような言い方だった。

泉「は～い、終わったから学校行くよ」

『あ、ねぇ泉』

泉「何?まだ寒いから立ち止まるの嫌なんだけどぉ」

『…笑わないでくれる?』

泉「はぁ?何も聞いてないのにどうやって笑うの。
アンタのアホさはいつでも笑えるけどさぁ」

その言葉にムッとしながら、私はずっと前から聞きたかったことを聞く。

『…泉って、前世を信じる?』

泉「……」

すると泉はその言葉を聞かなかったかのように、歩き出す。
その表情は心なしか、驚きを隠しているようだった。

『ちょ、ちょっと泉!ねぇ、泉ったら!!』

駆け足で急いで泉に追いつく。

泉「…いつから?」

『……え?』

泉「…いつから、知ってた?」

『この前……』

歩きながらの会話。
ほかの人が聞いたら訳が分からない話だろうな。

泉「……」

『泉は……知ってたの?』

泉「……うん、知ってた」

『そっか……』

泉「……」

意図もあっさり答えるものだから、少し拍子抜けだった。
でも、私たちの会話はそこで途切れてしまって
結局クラスでも話さなかった。