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side -you-
目が覚めると知らない天井だった
それは白色の正方形のタイルが規則的に並んだ
なんとも無機質な天井
ココが何処なのか
それを考えるために記憶を遡り
ようやく1つの答えに辿り着いた
── 病院…？
チラリと窓の方を見ると夕日が沈みかけていて
ちょうど黄昏時だ
その景色を呆然と見つめていると
ふと横からどこか懐かしい声が聞こえた
「A…？」
その声の方向へ目を向けるとそこには先生の姿があって
そこで初めて私は右手の違和感に気がついた
見ると先生が両手で握っていて
それはとても暖かい
『……せんせ…？私…』
「ああ…あの後気を失って病院に運ばれたんだ
…3日間眠ってた」
私はゆっくりと体を起こすと
まだハッキリしない意識の中で先生を捉えた
『3日間も…
先生、心配かけてごめんなさい…』
「謝ることじゃない
Aが目を覚ましてくれて本当に良かった…」
ｿｯと先生の腕に包まれた体は
徐々に現実味を取り戻していく
私はゆっくりと先生の背中を抱きしめると
先生は腕の強さを強めた
『…あの、お父さんは…』
「………捕まった
あの後、すぐに警察が来て…」
『…そっか……』
何とも言えない気持ちになった
安堵か
不安か
それとも悲哀感か
今まで酷い目にあわされてきたにも関わらず
そんなものを抱いてしまっている
家族というのは呪いのようなものだとつくづく思った
そんな心情を察してか
先生はその大きな手を私の頭の上に乗せる
「A、約束させてくれ
コレから先、一生何があっても俺がお前を守る
だから
お前は俺の横でずっと笑っていてくれないか」
『……先生、それってプロポーズ？』
「…聞くな……」
顔を赤くしてコチラを睨みつける先生に
思わず笑いが込み上げてきた
── ああ、幸せだ…
「…返事」
私は先生を真っ直ぐに見つめ
その手を握りしめて答えた
『もちろんです。愛してるよ、一颯』
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佐藤。(プロフ) - マドレーヌさん» ありがとうございます！本当に不定期すぎる更新で申し訳ないです…。頑張ります！ (2019年10月11日 18時) (
レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - とてもおもしろいです(*^^*)一気読みしてしまいました！これからも頑張って下さい♪応援してます(p｀･ω･´q) (2019年10月4日 19時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - 歌波さん» そうなふうに言っていただけて嬉しいです…！完璧なる自己満足作品ですが、これからもよろしくお願いします！ (2019年5月3日 16時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - 神作をまたもや発見 (2019年5月3日 14時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤。 | 作成日時：2019年4月30日 18時
