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コンビニでほかほかの肉まんを買って、手を繋いで帰った。亮介さんの手は氷みたいに冷たくて、寒いんだろうな早く帰らなくちゃなと思った私はぐいぐい亮介さんを引っ張って歩いて行く。けれど亮介さんは体重を後ろに落として私を引っ張るようにして歩く。
はむっと肉まんにかぶりついた。肉まんの生地はふんわり柔らかくて、口の中で粗食すれば濃い味付けの具は味のない生地と凄くマッチしている。
「あ、流れ星」
「嘘？どこ、どこですか？」
立ち止まり空を仰ぐ。右に左にときょろきょろ見渡すけどもう流れ星は流れてなくなってるに決まってる。それでも私は辺りをきょろきょろ見渡して、流れ星を探した。さっき見たんだから見られるかもって思って。
「嘘。東京の真ん中て見られる訳ないじゃん」
クスクス笑う亮介さんに、私はぷうっと頬を膨らませた。すると今度は亮介さんが私を引っ張って歩く。
「早く帰ってこたつの中で温もりましょう」
「んっ」
横顔を見れば亮介さんが肉まんにかぶりついていた。口をもぐもぐと動かす。
「いいですね。こういうの」
「またこうやって散歩しようよ」
「でも今度はちゃんとコート着て下さいね」
「うん、分かってる」
吐いた息が白い。肉まんあるし。と亮介さんは笑ってまた肉まんにかぶりついた。肉まんを持ってる手は赤くて、寒いのか温まってるのか分からない。
握っている手をギュッと握った。少しでも温かくなって欲しくて、強く包み込むように握る。
家に入ってから庭に出て薄暗くて寒い中、寄り添いながらコーヒーが入ったマグカップを持って夜空を見上げた。コーヒーからゆらゆらと湯気が立つ。フーフー、息を吹き冷ましとは口に運ぶ。
隣の亮介さんを見ると、家に飾ったイルミネーションが光って亮介さんの顔を青白く照らしていた。
イルミネーションがピカピカと光ってはオレンジや白、青と変わっていく。
「どうしたの？」
夜空を見上げていた亮介さんが不意に振り向く。私はただ黙って首を左右に振ってマグカップに口を付ける。
「冷えちゃいました」
「コーヒー？」
持っていたマグカップに口をつけ「本当だ」と亮介さんが笑う。
「そろそろ中入る？」
亮介さんが差し出した手を握る。後ろではカラカラと乾いた音がした。
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豆腐戦士(プロフ) - マヒロさん» マヒロさん、コメントありがとうございます！私の駄作品を読んで頂いたそうで、大変嬉しいです(^^)御幸くんの小説については本当にお待たせします。まだ書いている作品があるので。ご理解頂けると幸いです(^^)今後ともよろしくお願い致します！ (2017年8月1日 18時) (
レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
マヒロ - すごい嬉しかったです！お忙しいとは思いますが頑張ってください。楽しみにしています！(途中で切れてしまいすみません！) (2017年7月31日 22時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
マヒロ - 長文､失礼します！ダイヤの小説全部読みました。僕のお気に入りもパシリになる小説で、御幸くんつらいなぁ…と僕まで悲しい気持ちになりました。ここにあったコメ読んだときに御幸くんの高校生の話から見れると書いてあり、御幸くんに幸せになって欲しかったので (2017年7月31日 22時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - ココアさん» 倉持くんのプロ野球の話で主人公の性格を変えたのは、おしとやかさより母親を全面に出したいと思ったので(汗)分かりました。御幸の話では性格変えずに書きますね。ご意見ありがとうございます。今後も作品共々よろしくお願いします(*´ω`*) (2017年7月23日 22時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - もし悩まれたらこの意見を思い出していただければいいなと思います！豆腐戦士さんが連載されるのを心待ちにして待ってます！他の作品も頑張ってください！いつまでも応援していますね！ (2017年7月22日 19時) (レス) id: 02b943e900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐戦士
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月22日 15時
