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暑さも落ち着き、秋らしさが増した１０月の頃。怪我も完治し、無事退院した亮介さん。記憶は以前同様戻ってはいないけれど、幸せな生活を送っていた。
「亮介さん、今日の夕飯どうします？」
休日の昼下がり。料理雑誌から顔をあげ、亮介さんに問いかける。亮介さんはソファを背もたれにしてカーペットの上に座っている私の背後に来ると、首元に腕を回し雑誌を覗き込む。
「辛いの食べたいなぁ…」
「あ、じゃあスンドゥブなんてどうでしょう？」
「いいね、スンドゥブ」
「じゃあお買い物に行きません？」
そう問うと亮介さんは「う〜ん」と唸った。振り向けば肘を背もたれに突いて、窓の外を見る亮介さんの姿があった。
その横顔に心臓がどきっとした。
「寒いしな…」
「じゃあパパッと行って来ます」
よいしょと立ち上がる。すると後ろから手を引かれ、亮介さんの膝の上に尻餅を着いた。
目の前に現れる亮介さんの顔。気づけばすっぽりと亮介さんの腕の中に納まっていて、彼はニヤリと妖艶な笑みを浮かべていた。
「折角の休みなんだから、ずっと家にいようよ」
「でも夕飯…」
「いいじゃん。偶にはインスタントでもご飯と漬物だけでも、俺は構わない」
顔に影が差し、亮介さんの顔が近付いてきた。ギュッと目を閉じる。亮介さんの柔らかい唇が敏感な唇に触れる。
胸が締めつけられた。幸せで、胸がいっぱいになる。
久しぶりのキスにドキドキしたがすぐに慣れ、亮介さんの広い背中に腕を回した。
「んっ…ふ、」
もっとして欲しい。
貪るように舌を絡める。鼻で荒い息を繰り返して、夢中で相手の舌を唇を貪った。
「はぁ」
唇が離れる。名残惜しそうに互いの唇を銀糸が繋ぐ。
「ベッド行こ、」
その一言に全身が震えた。ゾクゾクする感覚は恐怖でなく、期待だと分かった瞬間カッと顔が熱くなる。
真っ赤になった顔を隠すように手の甲で唇を拭った。
「あの…」
頬をほんのりピンクに染めた亮介さんを見て、恥ずかしくなって顔を覆う。
「初めて…で」
「そうなの？」
私の髪をそっと撫でた。耳元に指が触れる。私は顔を手で覆ったまま首を縦に振る。恥ずかしくて泣いてしまいそうになった。でも亮介さんは耳元で優しい声で呟いた。
「多分、俺も」
その後に続く言葉が何かを察し、指の間から亮介さんを見る。僅かに見えた隙間から、亮介さんが微笑むのが目に入る。
「つれてくよ」
そう言って亮介さんの唇が私の耳に触れる。
「例え嫌がっても」
ふわりと体が浮いた。
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豆腐戦士(プロフ) - マヒロさん» マヒロさん、コメントありがとうございます！私の駄作品を読んで頂いたそうで、大変嬉しいです(^^)御幸くんの小説については本当にお待たせします。まだ書いている作品があるので。ご理解頂けると幸いです(^^)今後ともよろしくお願い致します！ (2017年8月1日 18時) (
レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
マヒロ - すごい嬉しかったです！お忙しいとは思いますが頑張ってください。楽しみにしています！(途中で切れてしまいすみません！) (2017年7月31日 22時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
マヒロ - 長文､失礼します！ダイヤの小説全部読みました。僕のお気に入りもパシリになる小説で、御幸くんつらいなぁ…と僕まで悲しい気持ちになりました。ここにあったコメ読んだときに御幸くんの高校生の話から見れると書いてあり、御幸くんに幸せになって欲しかったので (2017年7月31日 22時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - ココアさん» 倉持くんのプロ野球の話で主人公の性格を変えたのは、おしとやかさより母親を全面に出したいと思ったので(汗)分かりました。御幸の話では性格変えずに書きますね。ご意見ありがとうございます。今後も作品共々よろしくお願いします(*´ω`*) (2017年7月23日 22時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - もし悩まれたらこの意見を思い出していただければいいなと思います！豆腐戦士さんが連載されるのを心待ちにして待ってます！他の作品も頑張ってください！いつまでも応援していますね！ (2017年7月22日 19時) (レス) id: 02b943e900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐戦士
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月22日 15時
