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五輪目:カランコエ《おおらかな心》 ページ6

エンベイジフルックに着いたは良いものの、
何を話したら良いんだろうか。

とりあえず家に飾る為の花を買いに来たということにしておこう。

問題は名前をどうやって聞き出すかだ。


『あら?』

乱「あ……」


いつの間にか僕の後ろに彼女が居た


『たしか、ついこのまえ花を買ってくださった……
 あっ、その前に自己紹介をした方がいいですよね!
 私は実崎Aと申します。』


そう言って彼女は丁寧にお辞儀をした。

実崎A……?


乱「実崎って、あの有名な実崎グループの?」

『あら、知っているんですか?
 まさにその通りです!私は実崎グループの社長、実崎士浪の娘です!』


実崎グループは主に情報分析や科学や工業分野まで、多様なデータを提供している会社だ。

たしか、ニュースでアメリカやロンドンなんかにも会社を広げているって聞いたな……

でもまさか娘が居たとは。

いや、でも公開しない方が可笑しいんじゃ…?


乱「僕の名前は江戸川乱歩!世界一の名探偵さっ!」

『まぁ!名探偵様なのですね!』


パァッと彼女の顔は明るくなった。


『私はこのエンベイジフルックを一人で経営しております。』


彼女は、実崎さんは
どうぞ、とお店の扉を開いて手に持っていた花をそっと花瓶に活けた。


『本日はどなたに買いに来たのですか?』

乱「今日は自分用で…」

『あら、そうなんですか?
 でしたら、どのような花が良いなどの希望はありますか?』


花の話になると何だか普通に話しているときよりも実崎さんは楽しそうだった。


乱「そうだなぁ…なら実崎さんが選んでよ!」

『かしまこまりました。
 それと、私よりも江戸川様の方が目上ですし、さん付けしなくても構いませんよ。』

乱「え、じゃあ、名前で読んでいい?」


僕がそういうと彼女は暫くポカンとした顔をした後、少し笑ってこう言った。


『えぇ、勿論!』


長いまつげに細い体

綺麗な長い髪の毛に小さな青いリボンが映える。

でも、実崎グループの娘なら何で後をついだりせずに花屋で働いているのだろうか?


『出来ましたよ。』


そう言ってAは僕に花束を渡した。
 


 

 

ちょっと緊急事態です……→←四輪目:スイートピー《ほのかな喜び》



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 江戸川乱歩 , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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愛雫優月(あいし ゆづき)(プロフ) - 一気見しました凄く内容が良くて最高でした✨更新待ってます.ᐟ‪.ᐟ‪ (3月28日 4時) (レス) @page14 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年12月15日 0時

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