初仕事 ページ5
ーーーー引き続き敦視点ーーーー
「……毛布?」
そう、太宰さんは僕に毛布を渡してきたのだ
「こんなもの何に使うんですか?」
「ほらほら、人質がいるんだよ?急いで急いで!」
「えっ、あっちょっと!!」
そのまま僕たちは外に出されてしまった。
本当に何に使うんだか……
「早く乗って下さい」
「あっすみません!」
そのまま車に乗り込み指定された所まで向かった。
ーーーー太宰視点ーーーー
「あぁぁ〜Aがいないぃやる気がでないぃ」
「貴様は何時でもやる気などないだろ!!」
国木田くんは相変わらず面白いなぁ
本当に飽きない
でもAがいない世界なんて生きていけない!
「太宰さんはAさんの何処が好きなンですか?」
何処が好きか、ねぇ……
2年前
私は種田長官に紹介してもらった武装探偵社に来ていた
扉を開けるとどうやら私以外にも志望者が居たようだった
何か話をしているようだ
「すみませーん。此処で働きたいんですけどー」
待つのが嫌いな私はそこに割り込んだ
何時もならえっという顔をされる事から始まる
なのに彼女は、Aは違った。
「貴方、失礼だとは思わないの?」
「…えっ」
美しい見た目をしていて、自分の意見を簡単に言えて、
他の人とは違った。
彼女は私が手に入れたいと思った
「結婚してください」
「…は?」
そう。
つまり、
「Aの全部が好きだから!」
こういうことだ。
ーーーーA視点ーーーー
「おい!武装探偵社はまだか!」
警察の叫ぶ声が聞こえてくる
「武装探偵社の氷乃と中島です。犯人は何方へ?」
「このビルの中で暴れてるさ。頼む!何とかしてくれ!」
何とかしてくれ
じゃなくて自分たちでどうにかする力を付けたらいいのに。
「行きましょう。敦さん」
私達はビルの裏口に行き、犯人を仕留める
ただそれだけだ。
中の様子を見ると机や椅子がひっくり返っていたりと
とにかく散々だった。
「敦さん」
「あっ、あの、敬語じゃなくてもいいですよ」
「じゃあ敦くん
貴方はこういう仕事は初めてだから何もしなくていいわ。」
「えっ、じゃあ何をすれば」
「一、私の動きを見て学ぶこと。
ニ、治から毛布を貰ったわね?それを被っておくこと以上」
こういう所を仕事に活かせないのかしらあの馬鹿は
さてとそろそろ行くとしましょうかね。
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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年10月20日 1時