薬 ページ24
ーーーー太宰視点ーーーー
「太宰!貴様、何処に行っていると思えば…!」
「おや!国木田くんじゃあないか!
もしかして国木田くんもAとねたいの?」
「んなわけあるか!」
Aと寝たかったというのもあるが、本当は心配だったから連れてきた。
だってこんな隈ができてるなんて心配しないはずがないだろう?
「今から会議だ。すぐ行くぞ。」
「えぇ…」
「えぇ…ではない。お前のおかげで予定が狂ってしまった…」
名残惜しいけど、また怒られても嫌だし、もう行くとしよう。
Aの頭を優しく撫でた後、私は仕事に戻った。
ーーーーA視点ーーーー
"いつか二人で、普通になれたらいいね!"___
「!?」
………夢、よね
もうあの子は死んでるのだから。
″生きてる意味なんて…あるの?″____
「ゲホッ、ゴホッゴホッ、…」
駄目…思い出してもいいことなんてないわ。
「おや、起きたかい?」
「与謝野さん…」
「アンタが仮眠するなんて、よっぽど疲れてんだろう?
薬置いとくから、今日はもう帰りな。」
薬は二つ置いてあった。
一つは不眠薬、もう一つはいつもの薬だ。
「最近の調子はどうだい?」
「薬のお陰で大分良くなってきました。
ただ、時々あの日の悪夢を見ることがあります。」
昔の事なんてもうどうでもいいと分かってるのに、
私は未だに思い出してしまう。
まだ未練でもあるのかしら?
「社長には妾から言っておくから、明日は休みな。
出張から帰ってきてから様子がおかしい。たまには休息も必要さ。」
流石に自分が今動くのは危ないことは自覚している。
今日はもう安静にしておく事にした。
〜〜〜〜〜
最近かなり忙しいので更新が遅くなるかもしれません…
ほんとにすいません…
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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年10月20日 1時