五条悟が寝室に現れた【呪術廻戦】

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ー五条sideー





『悟さん携帯鳴ってるよ〜』

「えー……A出てよ、誰から？」

『えっと……いえいり、さん？』

「硝子か〜今手が離せないからAお願い。」




Aが夜はミネストローネがいいって言うからその下準備中。
別に手が離せないわけじゃないけど、硝子ならAと話しても問題ないしお願いした。


Aが困りながらも話している声が聞こえる。




『今ご飯作ってくれてて……あ、このままスピーカーにして渡します！ちょっと待ってくださいね！』




携帯をスピーカーにして置いてくれた。

得意げに笑うAが可愛い。




「硝子から電話してくるとか珍しいね。」

「夏油が面白いことになってるって言うから笑ってやろうと思ってさ。
で…ご飯作ってんの？五条が？」

「家に置いてもらってるのに何もしないのはヤバいからね……」




高専生の時、炊飯器の使い方すら知らなかった。

僕に料理ぐらいしろ、と言ってくれたのは同期の傑と硝子だ。
おかげでレシピを見れば何でも作れるまで成長できた。


Aの胃袋も鷲掴みできてるみたいだし、本当にあの時ちゃんと頑張ってよかった。




「まぁ元気そうでなにより。もう電話しないから早く戻ってこいよ。」




久しぶりに話したっていうのに、これといった会話もなく切られた。
硝子らしいと言えば硝子らしい。



ここでの生活はゆっくりできて好きだけど、やっぱりみんなに会いたいと思う。

Aを連れて元の世界に戻れたらいいのになぁ。




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