22 ページ22
・
ピンポーンと鳴るインターホン。
お願いしていた再配達が来た!と思って印鑑を持って出た。
「こんにちは!今日のは重たいので中に運びましょうか?」
『大丈夫、持てるよ。』
「いやいや最後まで運ばせてください!」
『んー……じゃあお願いしてもいい?』
ネットで購入したボディーソープ。
店頭で匂いを確かめて買ったから間違いなくいい匂いだ。早く使いたいなぁ〜
そんな事を考えていたから、後ろからする足音にも気付かなかった。
「お兄さん、僕が運ぶからいいよ。
それとA、鍵開ける前に誰が来たか確認しないとダメって言ったでしょ。」
悟さんの声にハッとする。この間言われたところだったと。
『でも時間指定してたし、』
「でも、じゃないの。
お兄さんいつもありがとね〜」
手に握っていたはずの印鑑も取られて、悟さんが配達員のお兄さんから荷物を受け取って印鑑を押した。
「では…また、」
『いつもありがとね。』
「バイバーイ。」
ドアが閉まって、悟さんは荷物を持って中へと入って行った。
私が一人暮らししていた事を知っているお兄さんは、この状況をどう思っただろうか。
彼氏と一緒に住んでる……なんて思われたりして。
もし聞かれたら違うってちゃんと言わなきゃ。
「Aー、どうしたの?」
『ううん、なんでもない!荷物運んでくれてありがとう!』
「住まわせてもらってる身だしAの為ならなんだってするよ。」
優しく微笑む顔が本当に綺麗で、かっこいい。
かっこいいが故に、「好きだ」と思わず口が滑りそうになる。
本来の住む世界が違うから、これは伝えてはならない言葉。
・
1159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目!一気読みお疲れ様でした!本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します!書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…!素敵な作品をありがとうございます! (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編!期待されたら書くしか無いですね!しばらくお待ちください!必ず書きます!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます!私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです!!本当に面白かったです!これからも作品楽しみにしています! (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 19時