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夜中、嫌な夢を見て目が覚めた。
心霊番組のせいか、悟さんが呪術師をしているせいかはわからないけど、悟さんが幽霊に殺される夢を見てしまった。
呪いと幽霊は違う…と思うんだけど夢だからかゴチャ混ぜだった。
残酷なほどにリアルで、心臓がバクバクと音を立てる。
…まさか本当に死んでたり、なんてね。
息をしてるのか確認する為に鼻に手を近付けると、スースーと規則正しい寝息を立てていた。
……よかった。
「何してんの？」
『え、』
「襲われる感じ？」
『……起きてたの？』
「Aがゴソゴソした辺りから起きた。」
ぱっちり青い目が私を見る。
いつ見ても綺麗なのに、部屋が暗いせいか宝石のように輝いて見える。
布団の横に座ると、それに合わせるように悟さんも座ってくれて、
悟さんが死ぬ夢見た、と正直に話すと笑われた。
「可愛いね〜そんな夢で生きてるか確認しに来てくれたんだ。」
『起こしてごめんね。』
「……ねぇ、ちゃんと僕が生きてるかどうか確認して？」
グイッと手が引かれて、バランスを崩す。
顔面からぶつかると思えばちゃんと受け止めてくれた。
『待って、』
「僕の心臓動いてる？」
『……動いてる、けど、』
「このまま寝よっか。」
『え、無理！』
「こうして寝たらAも安心できるでしょ？」
そういう問題じゃないって！と抜け出そうと試みるがしっかり抱きしめられていてそんな余裕なかった。
そしてそのまま布団に転がった。
『手は出さないって約束したじゃん！』
「出してないよ。Aがまた怖い夢見ないようにしてあげてるの。」
『ムリムリ！本当にごめんなさい睡眠の邪魔して！』
「そんなに拒絶されるとツラいんだけど。」
ギュッと力が強くなって余計に抜け出せれなくなった。
男らしい、筋肉で硬い体。
人の温もり。同じ洗剤やボディソープ使ってるはずなのにいい匂いがする。
……無理だ、恥ずかしくて死ぬ。
「暴れないで、寝れないでしょ。」
『ここでは寝ないって！』
「はーい、いい子はおやすみだよ。」
子供を寝かしつけるかのように、背中をトントンと一定のリズムで叩かれる。
そのままついウトウトして、睡魔という名の呪霊に多分私は引き摺り込まれたんだ。
「可愛いー…本当に寝てんじゃん。おやすみA。」
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くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目！一気読みお疲れ様でした！本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (
レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します！書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます！やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います！ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます！続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編！期待されたら書くしか無いですね！しばらくお待ちください！必ず書きます！ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます！私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです！！本当に面白かったです！これからも作品楽しみにしています！ (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年10月9日 19時
