第26章・緋色の戯画 9 ページ44
「アンタ…何か、[人とは違う]能力を持って無いか?」
「…?」
連れて来られたのは、入り組んだ路地裏奥。
[107]と印された扉を開けると、[これぞ正に]と云う様な[アジト]の光景が広がって居た。
灰勝ちの壁や、剥き出しの電球。
それらは一層、此処はアジトなのだと強調する。
恐らく其れを基調に調度品も揃えたのだろう。
中々良い雰囲気だと思う。
兎角、私は、ソファを勧められて腰掛けた。
アイドルと中性的女性と猫目の青年は、向かいに座る。
こうしてみると尋問か面接か何かの様な風だ。
「嗚呼、安心して欲しいんだ。僕等も君と同じだから」
猫目の青年は確信付いたような笑顔で言う。
大方フォローと云うより、話し易い様にする為だろう。
実際、何も知らぬ一般人相手に能力を語れと言われれば危険満載。
警戒して然るべきだ。
だが、其れが同じ能力者となれば未だ話し易くもなるモノだ、と言う所だろう。
気遣いの足るらしいと云うのが伺える。
けど之は私が能力者だと確信して居なければ不可能。
だから、そう云う事なんだろう。
別段此の侭隠して記憶を抹消し帰ったって良い。
全く問題はないだろう。実現も可能。
然し、蛇の力持ちと云う事は陰人を知って居るかも知れない。
万一の事もある。
そう思い、口を開いた。
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影宮緋月 - アリーチェさん» 有難う御座います!少し流離の旅に出て居て来て無くて済みません。更新頑張らせて頂きます! (2018年2月8日 16時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
アリーチェ - 始めまして!すっごく面白くて最初から全部通していっきに見ちゃいました。更新頑張ってください、応援しています! (2018年1月30日 0時) (レス) id: d9a43b9adb (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - ゆうりんさん» えッ?お、面白い何て…こんな駄作に有難う御座います!更新、させて頂きますね! (2018年1月5日 14時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - とても面白かったです(* ´ ▽ ` *) (2018年1月5日 8時) (レス) id: dbb2dd845b (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - キラーさん» いえいえそんな。本当に嬉しかったです。全然下手じゃ無いし…絵が下手な作者は辛いです。正直な感想です、本当に。更新させて頂きますね! (2017年12月20日 17時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影宮緋月 | 作成日時:2017年11月20日 19時