赤色迷宮マリッジ♯2 (ページ37)

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73.×重イ ○可愛イページ37

風鈴の音と
乱れる呼吸の音。
2人分。

良純さんは間も無く梅雨明けって言ってた。
のに、寒いくらいの夜。
でも私の身体は熱くなっていく。

「A…。
ベッド行く？」

「翔さん…？」

「もう、今日は間違えんなよ？」

「翔さん…」

「ん？」

「この気持ち伝わってますか？
私、こんなに人を好きになったの初めてで
上手く伝わってるか分かんないんですけど…
翔さんと一緒にいない時も
翔さんのことばっかり考えちゃうんです…。
あ、重いですね。
今のは無かったことに！」

「A…それは重いじゃなくて
可愛いよ。」

か、可愛い…？
可愛い！？
えええええ！？

そんな事を言われるなんて思ってなくて
嬉しさあまり衝動的に翔さんを
ギューっと抱きしめてしまった。

「…ベッド行こう。」

「はい。」

それから翔さんは私のおでこに
チュっとキスをする。

「…ん？」

もう翔さんのやる事なす事に
クラクラきていて。
頭がボー…とする。

「お前…マジかよ？」

「…どうしました？」

「本当に…お前ってやつは…！怒」

えー？
怒ってる？
私、また何かしちゃいました？
でも、なんだか…
理由について考えれなくて…

「すっげー熱あんじゃねぇか！！」

「へ？」

ああ。
この身体の熱さはそーゆー熱さじゃなくて
熱だったんですね。

うう…。

また、お預け。