赤色迷宮マリッジ♯2 (ページ25)

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61.ヒルガオページ25

「熱中症は！？」

「良くなった。ありがと。」

頭まで布団を被り
なんだか2人だけの世界みたいで
心臓が変に脈打つ。

近すぎるその距離に
二宮せんせーが男前だったことを思い出した。

下がり気味の眉毛は優しく
ヘーゼルブラウンの瞳の下には
ぷっくりとした涙袋。
通った鼻筋に綺麗な顎のライン。
両サイドの口角はキュッと上がり
すごく…優しい顔で私を見つめてる。

「二宮せんせ？」

「変な気分になっちゃうね？」

「え？」

気づけばその距離はもっと…
私たちの関係からは
想像もつかない距離になっていて…。

「ん…んんッ！？」

二宮せんせーの鼻が
私の鼻に当たる。
二宮せんせーの唇が
私の唇を覆う。

心臓の鼓動がどんどん早くなり
息もままならないほどのキスが降り注がれるから
鼻から吸う息が大きくなり呼吸は乱れ
ヤラシイ反応に見えてしまう。

「すげー…。
すげー相性いいんだね、俺ら。」

「んあッ！二宮せんせー、やめて！」

次に唇を塞いでいたその唇は
首筋をゆっくりと撫でていった。

あ、汗まみれなのに！

「やめっ！」

「あぁ…どうしよ。
本当にシちゃう？
不倫になっちゃうけど。」

潤んだその瞳は
冗談を言ってるようには見えず
私の身体を硬直させてしまう。