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58.耳ハダンボ ページ22
「ちょっと！
なんてものを職場に持ち込んでるんですか！？」
さすがの私だって
それがイヤラシイ物だってくらい分かりますよ！
「んなもん視聴覚室で観るためだろぉーが！」
「ぎゃっ！そんなことしてるんですか！？」
多感な年頃の生徒がいる神聖な学校で！
なんてことしてるんですか！？
「ニノー、俺の趣味じゃない…。」
「なに？やっぱり王道
『アイドルんちの家政婦、食べました。』
が良かった？」
結局、さっきまでケンカしていたこの2人は
仲良く"男のロマン"について語り出し
間に挟まれてる私はなんだかとっても…
複雑な気持ちで…
耳をダンボにして聴いていました。
ええ、聴いていました。
男性がどういうのが好きか
リサーチしておこうと思って。
真剣に聴いていたらゲッソリ。
男性ってこんな事考えてるんだ…。
私もいつか翔さんを満足させれるのか…
少し不安にもなりました。
「SHR行ってきまぁす…」
熱く語る2人を残して
少し早めに教室へと向かった。
.
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年7月10日 22時
