38.THE☆アメリカ ページ3
もう。
こんな時に誰よ？
枕元にあるスマホを雑にタップする。
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櫻井翔Tバック買ってきましたけど。
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……。
翔くん…だ。
翔…くん。
翔くん？
翔くん！！
Tバックの翔くんだぁーーーー！！！
この壁ドンは隣からか！？
お隣のイケメンゴリラが帰ってきてたーー！！
布団からマッハで飛び出し
ベランダに向かうと
ふんわり漂ういつものタバコの香り。
「お帰り！シャバーニ！！」
「は？なんだよ、それ？」
1週間ぶりに見たイケメンゴリラは相変わらず
なで肩でイケメンで
眉毛を八の字に下げて、ふは！って笑うんだ。
「イケメンゴリラ！」
「はぁー？強靭な握力で潰そっか？」
「やーん、どこを潰すの？
その手には収まりきりませんよ、
わたしの爆乳は♡」
「どこどこどこ？
どこに爆乳が落ちてる？
紹介してよ。」
「んもー♡刺すよ？翔くん♡」
おっとチチネタは止めておこう。
墓穴を掘るだけだ。
ハッとなって
お口はミッフィーになりながら翔くんを見る。
っはーーー、やっぱりイケメン。
ゲスメン社長とは違って王道なイケメンだな。
ん？ゲスメン社長？
誰だっけそれ？
なんだっけそれ？
忘れよ、忘れよ。
頭をブンブン振る私に
王道なイケメンはタバコを灰皿に押し付けて
瓶ビールを渡してきた。
「これ、やるよ。」
「わ！バドワイザーとブルックリンだ！」
「これぞTHE・アメリカだろ？」
「Yes！アメェィリカン☆」
「無駄に発音いいなー。笑」
ふははっていつもみたいに笑って伸びをする。
翔くんだ。
どっから見てもなで肩イケメンだ。
翔くんが帰ってきたんだ！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2016年3月24日 22時
