干物女、恋愛するってよ。 (ページ33)

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33.あぶない刑事ページ33

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プロジェクターの準備に

コピーしたプリントを
向かい合わせに並べられた机の上に並べ

会議用のペットボトルのお水も用意する。

うん。
バッチリ。

今日の会議に必要なものは全部用意して
会議室を出たところ
見慣れた猫背が歩いて行くのが見えた。

あ、サトチ。

そっか。
サトチも今回のプロジェクトのメンバーなんだ。

そう言えば
この前一大プロジェクトが立ち上がるって言ってたもんね。

社長も自ら現場に足を運ぶわけだし
よっぽど大きなプロジェクトなんだろうな。

そんな忙しいであろうサトチを

「おーい、サト…」

呼び止めようとしたその声を止める。

そうだ。
この前のお礼に
コップとチョコレートを用意してたんだ。

どうせなら
それらを持って追いかけようと
急いで事務所へ戻った。

この前のコップ
飲むところが欠けてて危なかったもんね。

あと、冗談も兼ねて
ライバル社のキノコの里ってチョコレート。

喜んでくれるといいな。

渡した時に笑うサトチの顔が思い浮かんだら
なんだかウキウキになっちゃって。

すぐさまサトチが歩いてた方へ向かった。

この長い廊下を突き当たって左。

その方向から察するに
品質管理部に向かったな。

名刑事の A はそう確信し
急いで犯人(サトチ)を追う
ひとりあぶない刑事ごっこを始めた。

…のが悪かった。