モモが鼻で笑っていたのは気のせいと思いたい ページ12
とにかくこれはチャンスだ、話題を切り替えよう。
「えっと、あんたはゼットさんだっけ―ぐほっ…!!」
話を試みた瞬間、モモによる肘打ちをくらった。
「もう!セットさんだよ!!朝紹介されたばかりじゃん、ほんとお兄ちゃんは人の名前を覚えないんだから―…」
『くくっ…二人とも違うしwwwww』
ユウキが隣で爆笑している。どうやらモモも間違っているようだ。
「セトだもん、名前間違ったらかわいそう…。」
『そうだよなマリーちゃん、人の名前間違ったらかわいそうだよなー?』
セトに背負われたマリーはユウキの言葉にうなずいた。
モモは俺と顔を見合わせたのち、セトに謝る。
「…セトさん、すみません…。」
「いいんすよ、気にすることないっす!」
なんで外に出て人の名前でやきもきしないといけないんだ…。
「…にしてもアンタ、よくこのクソ暑いなかで人背負って歩けるな…。」
そう、セトは途中で疲れてしまったマリーを背負っている。
「俺、普段からバイトで色々担いでるんで平気っす!マリーなんて軽いんで楽なもんっすよ!」
そう応えたセトの顔がキラリと輝く。
なんで俺はコイツといいユウキといい…イケメンに挟まれて外出しないといけないのか。
視界の端でモモが鼻で笑っていたのは気のせいと思いたい。
『…おっ、着いたぞ。あそこに観覧車があるだろ?』
ユウキが指差す先に木々の間から観覧車が見えた。
なかなか敷地の広い遊園地だな…。
「あっ、あれ団長さんかも。ちょっと電話するね!」
離れたところでバスが停車した。そこから大勢の人達とともにキドとカノが降りてきた。
モモはフードを深く被って電話をする。
昔から人の目を惹き付けていたモモだが、キドの能力があれば心おきなく遊べるってことか…。
久しぶりに見せるモモの笑顔は今までで一番輝いている笑顔だ。
断然マシじゃないか俺よりも→←無言でモモに返すイケメンスマイルなんかでは俺は騙されない
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生クリィ〜ム - ちょwwww考えていることといっていることがwww違いますよwwwwwwww (2014年7月11日 21時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» あれっ女神様がいる。よし、拝もう!!((← (ありがとうございます!!!!) (2014年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - 本家の方も見ています!面白すぎるのでww (2014年7月10日 22時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月10日 19時