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目を覚ますと、俺は病院のベッドの上にいた。
周りには親戚の人が居て、大慌てで医者を呼びに行く。
今のは……夢?
まぁどんな夢だったのかは覚えてないけどさ……。
あとから親戚の人に聞いた話によると、父さんはどうやら一家心中を計っていたらしい。
変な手紙が来たから様子を見にきたところ、リビングで俺が倒れていたんだとか。
目立った外傷は無いものの、ひとまず病院へ連れて行き様子を見ることにしたらしい。
父さんの姿は、どこにもなかった。
俺が退院して数日後、遺体すら見つからないのに父さんの葬式が行われた。
多くの人が俺の事を可哀想だなんだと言うが、その影で父さんの悪口を言ってるのを聞いてしまった。
話を聞く限り、とうさんはあまり良い人には思われていないようだ。
それは親戚の人達も同じようで、誰が俺の親権を持つのかで言い争っていた。
さらにどこから漏れたのか…父さんが死んだという情報が学校で広まると、昨日まで仲良くしてた友達が急によそよそしくなった 。
言われた言葉は、"みなしご"……"孤児"だ。
親戚が言い争っているのも、クラスのヤツに"みなしご"と言われたことも、
なぜか、鮮明に覚えていた。
目の前に広がるような光景を思い出し、夜中に枕を濡らしたのは何度かわからない。
そして俺は周りの人を信じず、
この世界全てがどうでもよくなった。
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時