釣れてたわ別の獲物が← ページ4
電話を終えたカノに話しかける。
『おいバカノ、俺のポケットに面白いもん入ってるぞ。』
「え?っていうかなんで僕の名前とバカを省略してるの?」
『まぁ気にすんなって。とりあえず出してみろよ。』
カノは仕方ないというように俺のポケットを探りだした。
「…何これ?」
取り出したのは一枚の黒いカード。
『それは某ラーメン店のブラックカードだ、それを使えば死ぬまでラーメン無料で食べ放題!!』
「なんか無駄にすごいけどどうでもいい!!」
『それが欲しければ俺を解放せよ!!』
「いや今どうでもいいって言ったよね僕!!」
ちっ、バカノでも釣れねぇか…。
そう思ったとき、腕がフッと軽くなる。
「ラーメン…食べ放題……!」
「こっ、コノハくん!!?」
あ、釣れてたわ別の獲物が←
『よし、そのカードはコノハくんに贈呈しよう!それではさらばっ!!』
「えっちょ速い!?コノハくん!!」
しかしコノハは追ってこない。
いやぁ助かった…。
ただでさえ、今は緊急事態…ここで俺が捕まれば助けることなんてできない。
あの日のように、繰り返す訳にはいかない。
『……っつーかさっきおじさんって言ったな、覚えてろよヒビヤめ。』
暗い夜道を必死に駆け抜けた。
end,
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時