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『ども、助っ人の神野です♪』
「……お前、勉強出来んの?」
「シンタロー知らないの?神野くん補習の時いっつも満点なんだよ。」
すると如月は疑いの眼差しを向ける。
「あっ、信じてないでしょ?神野くん、この問題用紙解いてみせて!」
「ってそれ今やってた問題用紙だろ!他人にやらせるな!」
『りょーかーい。』
「お前も引き受けるな!!こっちの使え!!」
如月は問題用紙を俺から奪い取り、楯山さんの前に置いた。
そして別の問題用紙を俺に渡す。
「うぅ……シンタロー準備がいいねぇ…。」
「当たり前だ、お前の再テスト用に何枚も用意してあるからな。」
机の上にドサッと置かれる紙束。一体、どこから出したのか。
「うえぇ、こんなにするの?」
「言っとくけどお前全然進んでねぇからな!?昨日だって一問解くのに何時間もかけたんだぞ!?」
以外と如月のツッコミスキルはレベルが高い。
なんだ、全然冷たくなんかないじゃん。いつものクラスでのイメージからは想像出来ないな。
「大体いつもなぁ……、」
「はいはいすみませんでした、私が悪かったです〜。」
「だから!そういう事じゃなくて…。」
俺はしばらく二人の言い争いを見つめた。
他の連中より、面白いなって思った。
『まぁまぁ二人とも、いつまでたってもプリントが進まねぇぞ?さっさと済ませようぜ。』
「神野、お前はコイツの知力をわかってない!!」
『うん、まぁ言い争いでなんとなくレベル低いってのはわかったかな?』
「ええっ!!二人とも酷いよ!!」
冗談冗談!
そうやって笑い飛ばす。
たまには、こういうやつらと過ごすのも悪くない。
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時