アホかお前は!! ページ15
「お前さ、モモを家に入れたのか?」
"『え?それがどうした?』"
ユウキは当たり前のような返事をした。
「い、いや…俺はお前ん家に行ったことねえのになーとか思って…。」
「ご主人なに遠慮がちに言ってんですか!もっとストレートにいきましょう!!」
"『ん?俺ん家来たいわけ?』"
うっ………ま、間違ってはないが…。
"『別に来てもいいけど何も無い――いや、仕事の書類しか無いぞ。』"
「……仕事溜めすぎじゃね?」
"『うっ…と、とにかくあまり気にせずに来いよ。まぁ…今は無理かもしれねぇけどさ。』"
ユウキの声のトーンが落ちる。
「……お前、今なにしてんの?」
"『調べもの?かな。モモちゃんと変なヤツに会ったからさぁ。』"
変なヤツ?
"『あれは極度の厨二病だな。……なんか、変だったんだよ。』"
「変って…何が変なんだ?」
すると、ユウキは不思議そうに語る。
"『会ったことあるけど、本当に会ったことはない。』"
「はぁ…?」
"『俺、今朝に夢の中でそいつらと会ってんだよ。その夢が妙に鮮明で名前も他のこともドンピシャ。まさに正夢って感じ?』"
でも、と言ってユウキは続けた。
"『全部が全部、一致しすぎて……気持ち悪いくらいに。』"
誰だって夢が現実と完全に一致していたら気持ち悪いと感じるだろう。
だが、そういうことが本当にあり得るのか…?
"『まぁモモちゃんと会ったヤツが怪しかったから必殺☆ユウキタックルをお見舞いしてやった。捕まったけどwww』"
「アホかお前は!!怪しいってわかってんならするな!!よく逃げれたな!?」
"『相手にボーッとしたヤツがいたからな。知らねぇヤツだけど。』"
コイツ、自分の命を何だと思っているんだ…。
"『まぁ色々不思議だからそいつらのこと調べてんのと、ヒヨリちゃんのこと調べてる。』"
「ヒヨリのことはエネが調べようとしてくれたけど…ダメだった。」
"『………そっちもか。俺も奥の手使っても全く情報入らねぇんだわ。』"
二人揃ってため息を吐いた。
「………俺達はとりあえず、明日警察に言ってみるよ。何か手掛かりあるかもしれねぇし。」
"『じゃあ俺はもうちょっと調べてみてから合流するわ。絶対に見つけてみせる。』"
ユウキのその言葉からは、力強い意志が感じられた。
「……絶対、見つけ出すぞ。」
『おう。』
俺達は固く決意した。
end,
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時