なぜかバカにされた。 ページ14
よっぽど疲れていたのか、ヒビヤは俺のベッドの上で小さな寝息を立てている。
「なぁモモ、なんでユウキが出てくるんだ?」
さっきから気になっていたが、なぜユウキがヒビヤ達の事を知っていたり、モモのです番号を教えてくれだのを言ってたのか。
すると、
「………ほんっと昔からお兄ちゃんってユウキさんとは大違いなんだから…。」
なぜかバカにされた。
「お兄ちゃんもユウキさんを見習いなよ、ああ見えてユウキさんはヒキニートじゃないんだからね?」
「いやそれ俺が今朝言ったし。」
「妹さん妹さん、それってどういうことですかね?」
すると、モモは少し興奮したように語る。
「本当にすごいんだよ!?なんか誕生日企画から犯罪組織の情報収集まで!ネット界のよろず屋なんだって!!」
「ほほう、それは頼もしいじゃないですか!!」
「すごかったよ〜。部屋一面にパソコンのディスプレイが並んでてね、あっ、部屋はかなり散らかってたけど……。」
は?
「お前、アイツの家に行ったのか?」
「うん、お兄ちゃんと別れてすぐくらいに会って。事情話したら手伝ってくれるって言って、ユウキさんの家でまぁ色々。」
…………………………。
「……俺、行ったことねぇし…。」
「え。」
「自分も行ったことがないのに妹さんがお先ですか!ご主人よくそれで親友だなんて言えますね!!」
エネはわざとらしく笑ってみせる。
………………。
俺は無言でケータイを手に取る。
「お兄ちゃん?」
「おやおや?ご主人、どちらへ?あっ、よろず屋さんに何かお話したいと?」
「……ちょっとな。」
発信すること数秒、コール音が途切れ相手の声が聞こえた。
『なんだよおぉぉぉ!!別にお前なら許すけどもさあぁぁ!!』
「なんですかご主人、ノロケですか。」
お前は黙れ。
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時