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便利なヤツだなぁ ページ11

「…っていうか、連絡先知らねぇから返せねぇけどな。」

「ご主人ってホントたまにクズですよね。」

へいへい。


「そういやお前さ、場所とか調べられねぇの?カーナビみたいに。」

「ムッ、カーナビじゃないですよ私は。まったく…便利な女だと思って調子に乗って……。」

「……………お前、女だったの?」

「本当に怒りますよ!?」

コイツ、女に分類されるのか…。


「あっ、でも携帯会社の顧客情報ハッキングすればGPS端末で調べれますよ!」


"十秒くらいあれば楽勝です!"と言ってエネは準備を始めた。



………便利なヤツだなぁ。

「ほいっ!」

画面の中でエネが片手を振り下ろした。

次の瞬間、ケータイに地図と赤い点が映し出される。

「おぉ、すげぇじゃん!俺もいるし!」


さらに離れた所にもう一つ点が現れた。

「早速妹さん発見です!」

「よし、じゃあこれを追って…。」

……………あれ?


モモを示す赤い点に、少しだけ違和感を感じた。

「おかしくないかコレ…なんかものすごいスヒードで近づいてるような………?」


いや、気のせいじゃない。



ドドドドドド…。

そのうえ、変な音まで聞こえてくる。


「おいエネ、なんか妙な擬音が聞こえるんだが…。」

「右ですか?左ですか?それとも――」



ドドドドドドドドド


おとはさらに大きくなり、俺は恐る恐ると振り向いた。


「――――はぁっ!!!?」


さこには前を全く見ず、バケモノレベルのスピードで走ってくる妹の姿。

「ハッ、お兄ちゃん!?」

今更気づいたってもう遅い。




赤信号

車は急に

止まれない。



「ぐほぅっ!!!!」

「あ。」

モモは勢いよく俺に衝突し、


「お兄ちゃんなんでこんな所で突っ立ってるのさ。」


「―――ウプッ…。」



俺は本日二度目のアレをアレしてしまったのだった…………。

なんて勝手な電話だ→←file22,カゲロウデイズ@シンタロー



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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時

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