本当だったらの話 ページ2
モモちゃんの怒りに満ちた声。
すると、さっきまで周囲には誰もいなかったのに人が集まりだした。
"あれってモモちゃん？"
"ウソ、本物ー？"
"カワイイー！"
この様子を見て猫目の男は感心するように呟いた。
「へぇ…君も使えるんだ？しかも、団長と真逆のヤツじゃない。」
「……"君も"？」
そう、たしかに真逆。
でもそれは俺の思い出した内容が本当だったらの話だ。
ここからヒビヤを連れて逃れるには……、
「いやぁ面白いねぇ、どうしようかな…。」
「ちょっと！あんたさっきから何言って――」
『じゃあヒビヤを俺達に引き渡してどっか行けよ。
"メカクシ団No.３、カノ"。』
「――！」
猫目の男は少しだけ目を見開いた。
今朝の夢に出てきたヤツらだ、白髪の方は知らないけど。
夢のことだからハッタリを仕掛けたが、どうやらビンゴらしい。
俺も都合のいい夢を見たもんだ。
「君、なんで僕のこと知ってるのかな？」
質問されて、俺は電話をした時のように演じる。
『いやぁ知り合いからちょっと小耳に挟んだもんでね、物覚えもいいからさぁ。たしかヤバイとこで任務を遂行したり、だろ？』
「そこまで知ってるんだ…？」
『他にも団員が三人、全員何かしらの能力を持っている。…これだけの情報、そこらへんでバラ撒かれちゃマズイよな？』
「そりゃマズイねぇ、団長に怒られちゃうかも。」
『そうだな、みぞおち殴られるかもな。』
「それは避けたいなぁ…。」
俺とカノがやり取りしていると、
「――――放せ!!」
突然目を覚ましたヒビヤが白髪の男の手を振りほどき、地べたに落ちた。
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています！ (2014年8月19日 10時) (携帯から) (
レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺羅 | 作成日時：2014年7月18日 11時
