file20,カゲロウデイズ ページ1
「ひ、秘密組織……?」
モモちゃんが頬に冷や汗を流す。
そりゃそうだろう、捜していたヒビヤを捕らえてる奴らに"秘密組織"なんて言われちゃ誰だって怪しむ。
「そう、僕は組織の末端工作員ってところ。こっちが新人戦闘員のコノハくん!」
猫目の男はヒビヤを抱えた白髪の男を示す。
コノハという男はじっと俺達を見つめていた。
ふと、俺は違和感を覚える。
この猫目、なんか見覚えがあるぞ…?
いや、まさか…あり得ないよな。
そもそも俺は外にほとんど出ないのだから。
「それじゃ質問の答えはこんな感じで。」
「はぁ!?ちょ…それ答えになってないし…!」
あり得ない、とは思っても…頭の中で何かにもやがかかってる。
この正体を思い出さないといけない気がする…。
「僕らも忙しいんだよねぇ、このあともう一人捜さないといけないしさぁ。」
『――!?』
もう一人だって?それってヒヨリちゃんじゃ…!
突然モモちゃんが静かに口を開いた。
「その子を置いて、どっか行って……。」
『モモちゃん…?』
猫目の男はヘラヘラ笑いながら答えた。
「いやぁ、それはできないなぁ。何せおっかなーい団長の命令だし…。」
団長?
その言葉を聞いて、目の奥が熱くなるような感覚。
それと同時に思い出し、
「どっか、行って!!!!」
モモちゃんの目が赤く輝いた。
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sanguine - 全部読ませていただきました。ストーリー構成や内容など上手いですね。続き楽しみにしています! (2014年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: abe28fee4e (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年8月4日 11時) (レス) id: c5ff4717a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月18日 11時