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アイドルも大変だなぁ ページ9

「あのなぁ、ヒキニートヒキニートっていうけどユウキは一応ニートじゃないんだぞ?」

「はぁ?じゃあ引きこもって勉強でもしてるわけ?でもそれって職業じゃないし全然ニートじゃん、ヒキニート!」

「うん、お前今すぐユウキに謝ってこい。いくらお前でも許せねぇぞ。」

「意味わかんない!そもそもお兄ちゃんさっきからユウキさんユウキさんって気持ち悪いんだけど!?」

「は!?普通に自分の親友の事言ってるだけだろうが!つーかそこまで言ってねぇよ!!」

「サラリと親友宣言してる時点で気持ち悪いですご主人。」

俺のHPはみるみるうちに削られていく。

くそっ……っていうか、ユウキ遅くないか?

ふと周囲を見渡すが、さっきまでそこの自販機にあったはずのユウキの姿はない。

どこに行きやがったアイツ…!!

「大体さぁ…」

モモがまだ何か言おうとしたその時、


「あ、あのっ!」

振り返ると、小学生くらいの少年と少女。
声をかけてきたのは少女の方らしく、モモを見つめて目を輝かせている。

「如月モモさんですよね!?」

「ぅえぇっ!?え〜とそのぉ……。」

モモと視線が合うが、突然訪れたモモの窮地に顔がニヤケてしまう。

そんな俺に全力の睨みを効かせたモモはフードを被り、少女から目線を逸らした。

「え〜っと、人違いじゃナイデスカネ…。」

しかし少女は聞く耳を持たない。

「わ、私モモさんの大ファンで!!雑誌もテレビもチェックしてて…あっ、これからファーストシングルを買いに行くとこなんです!!あの"桃色…」
「うわあぁああああ!!言わないでっ!!!!」

おーおー、アイドルも大変だなぁ。

「よ、よかったらサインもらえませんか!?」

「えぇ…?でも私のサインなんぞ…。」

モモがぐずっていると少女の隣にいた少年が口を開いた。

「サインくらい書いてやってもいいじゃん、おばさん。」

最近の小学生はなんて強いんだろう→←file16,カゲロウデイズ@シンタロー



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稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» 更新早くできるよう頑張ってるのと、長く書きすぎて1ページじゃまとまらないんで分けてます笑笑 (2014年7月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - 更新はやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!! (2014年7月14日 21時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺羅 | 作成日時:2014年7月13日 22時

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