final19,奇策ヤード＠モモ ページ21
ユウキさんの家を出てから、走りながら色んな話を聞いた。
両親はすでに他界していること、
中学生になってから親戚の仕送りで一人暮らしをしていること、
高校の夏から小さなサイトを立ち上げ、今では警察のお偉いさんからも依頼がくるようなほどになったこと。
昔からなんとなく"クラスの人気者"って感じでわからなかったけど……実はユウキさんはとんでもない苦労人なのかもしれない。
他にも、
「……あ、さっき電話してたのはユウキさんのお友達ですか？」
と聞くと、
『…友達、ね……。』
そう呟いて一瞬だけ冷たい表情を見せた。
今までそんなユウキさんは見たことがないけど、そのあとに
『アイツ昔から夜遊びばっかりでさぁ！前に警察にお世話になってんのに俺まで誘うんだぜ？』
なんて言って茶化してた。
きっと、何かを心の奥に秘めているんだろう。
『………ここにも居ないな…。』
「そうですね…。」
やって来た公園には人の影すらなく、ただシンと静まりかえっている。
『次、駅前の交差点の方まで行こうか。』
「は、はいっ…。」
『…大丈夫？一旦休憩するか？』
ユウキさんは息を切らす私をみて言った。
たしかに疲れてはいるけど、それはユウキさんだって同じだ。
少し険しい顔の頬を汗が伝う。
いくら以前陸上部にいたからとはいえそれは昔のことだし、長時間走っているのだ。疲れないわけがない。
それに……、
「大丈夫です、行きましょう!!」
ヒヨリちゃん達の危機に休んでいるヒマなんて無い!!
『……そうだね、行こう。』
私達は再び走り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» 更新早くできるよう頑張ってるのと、長く書きすぎて１ページじゃまとまらないんで分けてます笑笑 (2014年7月15日 18時) (携帯から) (
レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - 更新はやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！ (2014年7月14日 21時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綺羅 | 作成日時：2014年7月13日 22時
