【カゲプロ男主】ア｢シンタローの親友!?二人共そんな関係だったの………？｣『愛してるぜシンタロー。』シ｢誤解される、やめろ。｣・その10

とりっく ページ7

結局、俺達は仮装としては無難な物を選ぶ結果になった。


｢わっ、ユウキかっこいい!!｣

｢ユウキさん一人だけなんかクオリティが……。｣

｢なかなかですねよろず屋さん！｣

｢見事なもんだな………。｣


女子から賛辞を受ける俺の仮装は…………………



『生娘の鮮血………もとい、トマトジュースでも頂こうか。』

｢あ、トマトジュースなんだ？｣

吸血鬼だ!!



『中学の頃から誘われるパーティでよくやってたからな。どうよ、この完成度!!』

｢おーっ!!｣


女子陣からの拍手喝采。
ふっふっふ、俺のスキルを甘く見るんじゃない。

イケメンポーズなどお手のものだ!!



｢よろず屋さんかっこいいです！ご主人がより一層くすんで見えます！｣

｢おい!!俺とユウキ同じの着てるだろうが!!｣

シンタローの言う通り、同じ吸血鬼の仮装なのだが……………。


｢あぁ……まぁいつもよりはマシなんじゃない？ユウキさんには敵わないけど。｣

｢シンタロー、こればかりは仕方ないんだ。対比する人間が………な？｣

｢ねぇねぇ、ユウキがシンタローを着替えさせたの？それとも逆？｣


いつもよりシンタローの不憫さが数割り増し、非常に残念だ。

とくにマリーちゃんの問いかけが。


『んー、俺は似合ってると思うんだけどな。結構キマってるというか。』

｢ユウキくんの場合、親友フィルターがかかってるからそう見えるんじゃない？｣

｢そんなことないっすよ、カノ。シンタローさん意外と似合ってるじゃないすか。｣


ニヤニヤ笑いながらカノ、フォローのつもりなのかセトがそう言って部屋から出てきた。


『おいフィルターってなんだよ猫カノ。』

｢ほら乙女フィルターでかっこよく見えるみたいな、って猫じゃないんだけど!?｣



カノの仮装は猫…………じゃないらしい。

｢よく見て、解んない!?｣

『ごめん全然解んないわ。』

｢まぁ猫も犬も似てるっすからねぇ。｣

｢犬でもないよ!!狼だよ!!｣

あ、狼だったのか。



『意外とって言葉、余計だろうがよ。』

｢そうすか？申し訳ないっす。｣


そんなセトはフランケン。
身長高いからキマってます若干怖いです。


｢マリーはお姫様っすね、似合ってるっすよ。｣

｢ありがとう！セトもかっこいいよ！｣


かっこいい…………のか？



マリーちゃんはゴシック系な、ふんわりとした可愛いらしいドレス。


なるほど、ちゃんとその辺は合わせてるのか。



キドは…………魔女だな。

ただ超深いフードの、真っ黒ローブって。


何なの、カエルスープでも作るの？


｢なんかキド魔女のカエルスープ作ってそうぐふぅっ!!｣


口に出さずによかった、カノが犠牲になってくれた。

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