意気地無し ページ29
グループ番組の収録終わり、次に雑誌の取材がある為、楽屋で全員待機。
伊野尾ちゃんは、大ちゃんたちとサウナの話で盛り上がっていた。
今日サウナ行くのかな…。
俺は先に帰ってゲームでもするかなぁ。
伊野尾ちゃんを見つめながらそんなことを考えてると
隣に座っていた知念が、ねぇ、涼介と、俺の名前を呼んだ。
「ん?どした?」
「涼介といのちゃんって、いつから付き合ってんだっけ?」
もう1ヶ月たった?と聞いてくる。
「…だ。」
「え?」
「まだ。」
「は?」
「まだ付き合ってない。てか、告白もしてない。」
「、、、は?マジで言ってる?」
ありえないって顔で見てくる知念。
俺が今1番悩んでることなんだよ。そんな顔で見るなよ。
「え?あれから一緒に住んでるんだよね?」
「うん、あの後すぐ俺の家に引っ越してきて…」
「一緒に寝てるって言ってなかった?」
「うん、2人でくっついて寝てる」
「付き合ってないの?」
「付き合ってない…。」
「なんで?」
「俺が聞きたい…。」
頭を抱えて項垂れた。
何回も気持ちを伝えようとは思ったんだけど、あいつのことで男から好かれるとかトラウマなんじゃないかとか、振られて今の生活無くなったらどうしようかとか、色々考えちゃって。
知念は言い訳をたらたら述べる俺に冷たい目を向けた。
「伊野尾ちゃんの笑顔は俺が守る!とか酔いながら叫んでたじゃん。あれ嘘だったの?」
「嘘じゃないよ。本気で思ってるよ」
「じゃあ振られたら振られたで守ればいいし、そこは変わんないから問題ないじゃん。」
そうか、、、そうだよな…。
そうだけど、、、。
「この意気地無し。」
その言葉が心に刺さり、落ち込んでいた俺には
知念がその後に発した声は聞こえていなかった。
「ったく、いつまで待たせてんのさ…。」
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雨のち雨(プロフ) - ひとみさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます(*^^*)嬉しいです!また次の作品ありましたら、よろしくお願いします! (3月3日 13時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。メンバーみんなが笑顔になれて良かったです!! 雨のち雨さんのymin大好きなのでまたお願いします♪ (3月3日 10時) (レス) @page34 id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - 深空さん» コメントありがとうございます。前作もたくさん読んでくださり嬉しいです(*^^*)!最後までよろしくお願いします! (2月26日 19時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
深空(プロフ) - はじめまして。前作の素直に恋してが大好きで何回も読み返しているので、新作嬉しいです(*´˘`*)♡続きも楽しみにしてます⑅◡̈*! (2月26日 19時) (レス) id: e81f859398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨のち雨 | 作成日時:2024年2月26日 1時