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「アンチやめて」ってなんなんでしょうね〜。
私それ良く分からんのよ。
*****
さとみside
ガタン
ころんが勢い良く椅子から立ち上がり、派手な音を立てた。
その表情は強ばっていて、るぅとが言い出したことが急に現実味を帯びる。
顔面蒼白のころんが向かったのは当然の如くりいぬの部屋。
自傷してるやつ、読者様の中でいたり……?
そういう人達には大したことじゃないかもしれない。
現にこいつ…誰だかは言わないけど。
こいつも平然とやってるし。
でも、俺たちにとってはすごく大変なことで。
ころんに続きリビングを飛び出した。
りいぬの部屋に近づくにつれ血の臭いはだんだんキツく、濃くなっていった。
最初は気づかなかった位だったのに、今じゃ顔をしかめたくなる異臭と化している。
な「りいぬくん、りいぬくんってば!…あ、ころちゃん!救急車呼んで!」
大声が聞こえた。
続いて、頼りなく返事する声も。
部屋につくと、そこは正に地獄絵図だった。
人の生命力、血の流れ。
そんなものを再確認するほどに。
中ではなーくんが座り込み、ドアに背中を向けていた。
横では、泣きそうな顔でころんがスマホを打っていた。
その手は良く見なくても分かるくらい震えていて。
何度も何度も打ち間違えてその度にまた泣きそうになって。
『りいぬ…?』
自分の声は恐ろしく静かだった。
理解不能な異常事態に慣れていない俺は、一周回って冷静になっていたようだ。
な「あ…さとみくん、包帯と消毒…いや待って、そんな処置で良いのかな?えっと、あぁ……」
焦る彼はいつもとは明らかに違かった。
『俺、調べてみます。俺だってこんなのどうしたらいいか分かんないし…』
な「ありがとうさとみくん!」
スマホにパスワードを打ち込む途中、視界を逸らし下を見下ろした。
そこにあるのは目を閉じて力なく横たわるりいぬの姿。
まるで生命力の無さそうな、人形のような。
怖くなってスマホに視線を戻したその時だった。
救急隊員「救急車着きました!通報こちらで間違いありませんか!?」
窓の外に、赤い光が差していた。
そしてサイレンが、今となっては救いの音が。
けたたましく鳴っていた。
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あたおか星人 - 自信0%さん» コメントありがとうございます´ `*リクエストいつでも受け付けてますよ!闇落ちですね、了解しました!遅くなってしまったらすみません…。男性に近い方なんですね!把握です!自分に対してってなかなか自信持てないですよね…(黙れ) (2021年5月16日 22時) (レス) id: 0a2ba83602 (このIDを非表示/違反報告)
自信0% - 多分、僕は男に近いと思います。よくわからないですけど。それでお願いなんですけど、もしリクエスト終わってなかったら、ころんくんの病み落ち書いてください (2021年5月14日 1時) (レス) id: 3d2318e663 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうふ*脳逝農園 - テスト終わったー!!!!! うれしー!!! あと、、、あたちゃんのほうが絶対かわいいでー´ `* (2021年3月1日 0時) (レス) id: f3c742e4c9 (このIDを非表示/違反報告)
あたおか星人 - 柚葉さん» 柚葉ありがとうT Tいつか相談するかもしれないかもしれなくもなくなくもない!(?)まぁ今が最終話で多分今日続編いくけどw (2021年2月28日 23時) (レス) id: 0a2ba83602 (このIDを非表示/違反報告)
あたおか星人 - チョコさん» わぁあありがとうございます><コメントしてくれたのとても嬉しいですっ!ぜひこれから沢山絡んでくださいね!呼び方は、なんなら呼び捨てでw (2021年2月28日 23時) (レス) id: 0a2ba83602 (このIDを非表示/違反報告)
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