踊り手が歌い手のMVに出演することになりました【stxxx】

2日目 ページ6

オーディションの続きです

ななもり『分かりました。ありがとうございます』

面接が終了した

終わった…落ちた…

でもくよくよしてられない、次はダンス審査

ここで本領を発揮しないと意味がない

ダンス審査では5人1グループで部屋に入り1人が踊っている間は待っているというなんとも緊張するやり方


私と同室の4人はみんな可愛い服をきていて申し訳ないが皆おんなじに見えた

私が浮いていて嫌だった


ななもり『それでは、始めます。1番の方』

私は5番だった

『はい！踊る曲はすとぷりの…』

みんなすとぷりの曲を踊っていた

おんなじようなダンスで

焦った…ばりボカロなんですけど…


ななもり『5番の方お願いします』

『はい、踊る曲はHand in Handです』


すとぷりじゃない⁈とみんなが一斉に注目した

いつもはリスナーさんに感謝を伝える踊り

でも今日は違う

きみに感謝を伝えるため！！


きみ、ありがとう。


それだけで踊った


表情とか緩急とか何にも意識してなかった


ただ気持ちのままに


ななもり『あ、ありがとうございました。』


なんか驚いてる…？

るぅと『あと、聞いてもいいですか？』


1番大人しそうな人が手をあげた


『はい？』


るぅと『面接の時から気になってたんですがその服装に何かこだわりがあるんですか？他の方とは全然雰囲気が違うというか…』



え…この界隈がきゃぴきゃぴした格好っていうのも初耳なんですけど…

『この曲の振り付けはズボンの方が躍りやすいなと思ったのでズボンにし、ズボンで引き締めるために上の服もピシッとしたのを選んだのでかっこいい系統になりましたがそんな意識はしてなかったんですけど…』


るぅと『なるほど、ありがとうございます！』


納得したように紙に何かを記入していた



オーディションが終わった


結果が出るらしく私達は控え室で待たされた


きみどうだった?

Aごめん、多分落ちた

A格好も他の人みたいな可愛い感じじゃなかったし、踊った曲もすとぷりのじゃなかったし、終始浮いてたし…

きみそっか…Aが一生懸命私の為に踊ってくれたってだけで私は嬉しいよ、本当にありがとう


コンコン


ななもり『みなさん、お疲れ様でした。結果が出ましたので今から発表していきます』

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