結婚式に推しさんがいた。【青】

30話 ページ31

？「…ちゃん…！」



？「Aちゃん！」




『…へぇっ……？』





る「起きた？ごめんね、寝てるのに起こしちゃって」




『ぇ、寝てました…？』


る「うん」



『うわマジですか』



外を見ると真っ暗な空が広がっていた



『えっと、すいません』


る「何謝ってるんですかw…そうだ。ころちゃん、明日には多分元気になってると思うんで今日は家に帰っても大丈夫ですよ。」


『そうですか。ありがとうございます』



る「まあ、ほぼほぼAちゃんのおかげだよね」



『へ？私何もしてな…』


る「ありがとう」




よーしよしよしと頭を撫でられる



……私、本当に何もしてないのに…



全部るぅとさんのおかげでしょ…




る「不満気な顔してますね？」



『…だって…』


る「んふふ、僕はただ、ころちゃんをベッドに運んでお粥を食べさせただけなんで。

逆にAちゃんはころちゃんが風邪ひいたと報告してくれてお粥作ってくれて…Aちゃんは優しいね。」




『…………』



る「まあ、もぉーーーちょっと素直になればもっと可愛いけどね」



『かわっ……！？』




じゃ、そろそろ帰ろっか


と、手を差し伸べてくれる



…王子様みたいでかっこいいんだけどさ、なんか皆さん私のことガン無視しすぎじゃね()




まあ、…まあまあまあ、ね。



私はるぅとさんの手を取り椅子から立ち上がった



る「あ、それと」


『？』



る「るぅと“さん”じゃないからね。…意味、分かる？」



『…………………………るぅちゃん』



る「んー！るぅとさんなんてスタッフさん以外呼ばれたこと無かったからちょっとびっくりしたw」





やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ


イケメンや(今更)




その後は普通に家に帰って寝て、次の日瑞希さんを見た時にはもうバッチリ元気になっていました。

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