結婚式に推しさんがいた。【青】

27話 ページ28

裕「A、でしょ？久しぶり」



『なんで、いんの…？もう1人の彼女と何処かに行ったんじゃ……』




裕「アイツつまんなかったし、捨てちゃった」



『………』




ヘラッ、と笑っている彼は私の“元カレ”


この世で最も会いたくない人




裕「やっぱり俺はAが一番だな、って思って戻ってきた」








裕「ねえ、もう1回、やろ？」



『ひっ……』



頬に触れられた手を振り払い、私は家の方まで全力疾走した




やばい、やばい、やばい……！


まさか再開するなんて、



もう二度と会わないと思ってたのに……！



気配的に追いかけてくる感じは無いけど


でも、走れ


止まるな。



捕まったらどうなるか…



考えただけで背筋がゾクッとする



『はぁっ、はぁっ…』




あと、ちょっと。



そこの角を曲がればすぐにマンションがある


それまでに逃げきれればきっと大丈夫



私は走るスピードを上げた

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